99年の愛 ~JAPANESE AMERICANS~ DVD-BOX
TBSが総力をあげて作っただけに、完成度は高いです。
俳優さんたちも実力を発揮し、日系人のアメリカでの奮闘ぶりもよく理解できます。戦後、遅すぎたアメリカ政府の日系人に対する謝罪にも、きちんと触れられていたのも、好感が持てました。
それと、松山ケンイチさん(晩年は上条恒彦さん)演じる次郎の純愛が強く印象に残ります。
難点が二つ。同じ脚本家が同じ移民の話を描いていて、キャスティングもダブる部分があったので、NHKの『ハルとナツ』とどうしても重なってしまう印象があること。
もう一つはキャスティング。イモトアヤコさんのキャスティングは良かったし、老けてからを泉ピン子さんが演じるのも悪くないです。しかし、泉さんと中井貴一の夫婦には違和感があります。泉さんを使うなら、もう少し年齢の高い男優さんを、中井貴一さんを使うなら、もう少し若い女優さんを使って欲しかったです。お二人とも好演だっただけに少し残念です。
生涯現役社会のつくり方 (ソフトバンク新書)
■1986年、上勝町農協で、つまもの商品「彩(いろどり)」を開発し大ヒットさせ、今や世界的に知られるまでになった横石氏(第三セクター《'鰍「ろどり》代表取締役副社長)の新著。
■人口約2千人の上勝町で、彩を支えている農家は約2百軒で平均年齢は70歳超。
■年間売り上げは2億6千万なので、一人当たり平均130万円の収入だ。
■しかも身体を動かすので老人医療費も県下一低い。未来の指針、ここにあり。
99年の愛 ~JAPANESE AMERICANS~ Blu-ray BOX
草なぎ剛くんのファンなら、絶対に手に入れるべきです。アメリカに渡った一世の長吉とその息子二世の一郎を演じたわけですが、同じ役者だと思えないほど、見事に演じ分けています。演じ分けている、と言うよりも、二人の魂が剛くんの中に、生まれたような素晴らしい演技でした。ここでは、詳しく出しませんが、忘れられないようなシーンが沢山あります。是非どのシーンも見逃さずに観てほしいと、思います。
実は、第5話には、剛くんは、ほとんど出ていません。でも、松山ケンイチくんが、大活躍します。新しい魅力的な、俳優さんを発見した喜びがあります。二人の妹役の女優さんも、素敵でした。今まで知らなかった出演者の中では、特にイモトさんが、とてもよかったです。若くて土の匂いがするような女優さんてなかなか見つからないように思いますが、彼女はとても魅力的でした。イモトさんと剛くんが港で出会う場面は、本当にかわいらしくて素敵です。シリアスなシーンが多い中、忘れられないくらい、魅力的な場面です。全体的に、キャステイングが完璧で、芸達者な役者さんに囲まれて、剛くんの才能がキラキラ光っている作品です。
メイキング映像も、かなり見応えがあります。出演者、スタッフの皆さんの力がこめられていると、実感します。
もちろん、とてもダイナミックなドラマなので、なかなか取り上げらてこなかったアメリカの日系人たちの、歴史を伝えるためにも、良い作品だと思います。大自然の美しさを堪能するためにも、Blu−rayをお勧めします。
そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
テレビや新聞など、メディアで盛んに取り上げられる「いろどり」のお年寄りの笑顔に圧倒され、去年『いろどり〜おばあちゃんたちの葉っぱビジネス』という、高齢者の笑顔満載の写真集を買って、ボロボロになるまで読みました。(資料や著名人のコラムも充実してて、お得でした!)
その後、この事業の仕掛人の横石さん(この本の著者)の講演を聞く機会があって、涙が出るほど感動したけど、この本には、講演では聞けなかったエピソードがさらにテンコモリで、一気に読んでしまいました。ビジネス書としてもいろんなヒントがいっぱいな上に、「がばいばあちゃん」みたいな人情話もあり、とにかくストーリー(実話とは思えないほどドラマティック!)に引き込まれてしまいました。
いまでは、田舎なのに高齢者が元気に働いて儲けている先端の成功例として紹介される上勝町だけど、20年前は朝から酒を呑んで、人の悪口や愚痴ばっかり言ってる人が多かったという話も、インパクトあります。(いまの、あのお年寄りのはじけるような笑顔からは想像できない!)
いま日本中の田舎が、少子高齢化・過疎化・仕事がない、などの状況に気持ちがへこんで、補助金や行政の援助がないとどうにもならないと思い込んでしまってるけど、自分の身の回りを見て、何が地域の宝物なのかをしっかり考えて、20年がんばれば、この上勝町のように自分の力で再生できるのかも‥‥そんな大きな希望を具体例で見せてくれるところが、とにかくすごいです! ありがとう、横石さん! ありがとう、おばあちゃんたち!
おしん 完全版 試練編 東京・佐賀 [DVD]
関東大震災前後の日本が良く描かれている。
近代化に驀進する東京。
保守的農村佐賀。
様々な価値観の葛藤。
田中おしんは強く健気に苦難を乗り越え成長する。