サイレントメビウス DVD-BOX 2
BOX1に続いてBOX2のレビューですが、少し古い作品なので
どれくらいの人がこの頁を見てくださるか気になるところですね・・。
BOX2は3枚組みDVDで、BOX1の4枚組みに比べると1枚少ないです。
BOX1もBOX2もDVD1枚につき4話の収録で、
このBOX2では物語は一気にクライマックスへと進み、フィナーレへと向かいます。
舞台は近未来の東京、1997年、2024年から2030年へかけて話が進みます。
正直、後半に当たるDVD BOX2はとても重たい話です。
悲劇を織り交ぜて、最後はハッピーエンドチック(?)なのですが、
しかし、これからが本当の闘いであるという、幕開けで終了します。
そこには厳しい現実に押しつぶされそうになりながらも、
一筋の希望が垣間見えます。
コミック版に比べて、設定やシナリオ等、大筋での変更はありませんが、
ストーリーの配列等は再構成され、練り直され、良い作品になっています。
テンポも良くすすみ、明らかな時間稼ぎという無駄な描写はほとんどありませんでした。
個人的には、迷走していた原作よりもこの映像版のほうがよくまとめられていて
気に入っています。そういう点で、秀作といえるでしょう。
ちなみに塩沢兼人さんは悪役をやらせると天下一品ですね(笑)。
背筋が凍るような「悪の華」満載の怖さです。
またAMP(アンプ)の一員、彩弧由貴は往年の斉藤由貴のパロディです。
そんな人知らないって?初代スケバン刑事をやっていた人です(笑)。
彼女のカレラ 20 (プレイボーイコミックス)
ドリヴィン編集部がいよいよもてぎの耐久レースに参戦!このもてぎの12時間耐久って、本当にある。普通のレースものだと、バトルの連続が当たり前ですが、耐久レースともなるとマラソンと同じで、チーム同士の戦い。考えたらかなり難しい題材かも。
そこをレイナを中心とした、やっぱりほんわかした色々なことを交えつつのレース描写は、彼女のカレラらしい展開といえます。考えたら、走ってるだけじゃない、食事して、休んで、協力して。なかなか見ることができない部分も克明に描いてる部分はさすがの一言です。
劇場版サイレントメビウス コンプリートDVD-BOX
作品の紹介は先のお二方が説明なさってますので、そちらを参考にしてください。二作とも大好きな劇場作品なので、DVD化されて本当に嬉しいです。それだけに実際に手にとって非常に残念な点をレビューさせていただきます。
まずトールケースのパケ絵のデザインが今イチ。「サイレントメビウス」のロゴや作品紹介の説明書きが無いのが寂しいです。あとサイレントメビウス2のパケ絵の画質が非常に悪いです。劇場公開時のパンフの表紙と同じ絵ですが、一昔前のカラーコピー機のような画質…ピンボケ気味でパンフの表紙の画質にも見劣りします。オリジナルの絵が無かったのでしょうか?LDをお持ちの方は失望するんじゃないかなー…。LDは書き下ろしジャケットでしたし。次はこれは時代の流れで仕方ないのかも知れませんが、ワイド画面仕様にするためにトリミングされてしまってます。これは特典映像のTVスポットとの比較で確認できます。高い映像クオリティだけに、このカットが非常に勿体無い。LDに収録されてる画面サイズで収録してほしかった。頭頂部まで描かれていたのに、その部分がカットされているのは気になります。最後は映像特典のSTAFF & CASTで香津美、由貴、キディ、那魅の声優プロフィールはあるのにラリーとレビアの声優のプロフィールが無い点。同じAMPのメンバーでどういう基準で線引きしたのか分かりかねます。
待望のDVD化だっただけに、LD版と同等かそれ以上のパッケージングにして欲しかったです。原作を読んでいらっしゃる方々、劇場に足を運んでご覧になられた方々に読んでいただくこと前提のレビューで、星3つの評価とさせて頂きます。作品に思い入れが強い方は、更に厳しい評価をなさる方もいらっしゃるかも…。
姫神ガジェット ① (フレックスコミックス)
高校生エイジの所属する「自動車予備部」のインプレッサが、ひょんな事からロボットに変形して悪(?)をやっつけ、その燃料に使うのは…。
世界平和と青少年の妄想を見事にごった煮にしたScienceFantasy(ついでにFiction)
最後には、見慣れた方が豪華なソファーに寝転んで、なぜ煎餅…。
サイレントメビウス DVD-BOX 1
DVD-BOXにて第一部を全部鑑賞いたしました。
自分は雑誌連載時よりの『サイメビ』ファンでしたが、その後離れていました。
その理由として、連載当初はとても面白かったのですが、
話が進んでいくにしたがい、内容が行き当たりばったりで、
うまい整合性がなく、出たとこ勝負的なところがあったからです。
少し脱線いたしますが、いい世界観を持っていながら、
その魅力を十分に発揮することができずに
物語をうまくまとめることができなかったという点では
『バスタード』の作者にも同じことが言えますね(笑)。
物語は往年のハリソン=フォードの『ブレードランナー』を髣髴とさせます。
舞台は近未来の東京で、魔法、科学で武装した特殊な警察組織と
悪魔(この物語では妖魔=ルシファー・ホークと呼んでいる)との闘い
という垂涎ものの設定と世界観を有していながら、
コミック版ではいまいちその自重に作者の方が振り回され、
十分に活かしきれていないという印象がありました。
しかし、映像版(テレビ放映版)作製に当たりその点が見直されているようで、
連載時の大筋を損なうことなく、説明不足と数々の謎を補う形で、
いい感じにまとまっていると思います。
BOX1では、一話完結タイプでAMP(主役の警察組織でアンプと読む)
のメンバーの個々の物語を用意し、
それぞれのキャラクターのバックグラウンドを紹介するとともに、
AMPの成り立ちや、なぜ妖魔と闘っているのか、なぜ妖魔が存在するのか
という物語の核心に触れる部分までが収められている。
これから第二部のBOXを鑑賞しようと思います。
レビューの続きは第二部(DVD-BOX2)でお話しましょう。