鴨志田穣・西原理恵子ラストコラボレーション 戦場カメラマンの唄
おそらく、知らない人にとっては、他愛のない1冊の本かもしれません。
でも、ファンを含め、知っている人にとっては、そんなことは関係ないでしょう。
本書では「豪華メンツ」が鴨志田さんを思い思いに語られています。
思い出か、思い入れか。それぞれの心の中の鴨志田さんがそこにいます。
多くの写真も掲載されています。何だか、みんな、笑った顔ばかりです。
胃痛とストレスに悩む日本人が忘れかけていた、屈託のない笑顔が並んでいます。
そして「鴨ちゃん」を描ける唯一の人、西原理恵子さんのマンガもあります。
西原さんが描く鴨志田穣さんは、時折「人間」としてはどうかと思われるような
振る舞いを見せてくれますが、父として、また、人として真っ当な人であることを
彼女自身の筆が語ってくれています。愛だよ、愛。
CDブックなので、当然ながらCDがついています。
このCDは、必ず笑いながら聴き、決して歌詞を人前で読んじゃイケマセン。
何だか分らないけど、とても恥ずかしい事になってしまいます。
でも、大切な人の前だったら、良いかも知れません。
ファンのための、そんな1冊
副題は「鴨志田穣・西原理恵子ラストコラボレーション」
毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編
『毎日かあさん』ももう7巻目。
子供たちが大きくなり、息子は中学校へ。
育児漫画は子供が大きくなった時が、難しいと思うのですが、本作品はうまく続いています。
子供の成長だけではなく、亡き鴨ちゃんへの変わらぬ愛情と、ちょうどいい距離間の誕生が、時の流れを感じさせました。
もはや子育て漫画ではなく、西原家サーガという気がします。
まだまだ西原家の今後が楽しみです。
佐野洋子対談集 人生のきほん
佐野洋子さんの書籍で、写真の載っているものはほかにないように思います。西原さん、リリーさんとの対談は佐野さんのご自宅で行われたそうですが、それぞれリラックスしていきいきとした佐野さんの表情が印象的でした。その一方で、時間の経過も感じられ、写真があることで、リアルな内容をよりいっそう際だたせています。西原さんとリリーさんも、大先輩に佐野さんの前では無防備な顔になっており、ほかでは見たことがない力の抜けた笑顔。それになんといっても3人のイラストの競演が秀逸! 巻末の西原さんとリリーさんの2枚には、ぐっときてしまいました。もう二度とありえない1冊と思うと、お宝です。100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本 (1))
パーマネント野ばら [DVD]
“こういう”映画は“同じような”映画を見た事があれば 話の流れがわかってしまいます。
また 最初に見るかどうかで 作品の評価も変わってしまうものかもしれません。
で この作品の素晴らしさですが それはそういうストーリーでも菅野美穂でもありません。
“小池栄子”です!
映画のラスト 主人公の菅野美穂に優しく語りかける“小池栄子”の菩薩のような笑顔を見るだけでも この映画の価値はあると思います。
週刊とりあたまニュース 最強コンビ結成!編
佐藤優の現状分析、体験談は面白い。主にロシアの話。つか、ロシアの話だけ。しかし友人にロシア旅行した人間はそう多くなく、ましてや住んだ人はいないので、ほおほおと感心する。
いささか誇張しているだろうが、本当なんだろう。ロシア人分析も、たぶん正しいんだろう。
けれども、その正確だろう分析に続いて、突然、とんでもない結論に落っこちるのだ。
どの経路を通って、どういったわけだか、全くわからないが、唐突に、断定口調で、日本はこうするべきだと出てくる。
あのー、前提と結論の間に乖離があるんですが……。
この、妙なスキップ感が、そこはかとなくおかしい。
意図的に問題をずらして笑いをとろうとしている西原理恵子の発想が常識人の物に見えるくらい。
この取り合わせは案外正解なのかもしれません。