風来坊のカレー見聞録―アジャンタ九段店の調理場から
カレー、インドどちらか好きな人はぜひ読んでみてほしい。作者のインドへの熱い思い、まぁ、中毒といってもいいだろうこだわりがぎっしりつまってます。インド料理店におけるインド人コックさんのカレーへのこだわりや一緒に働く日本人コックさんの生の声、文化の違いなど笑えるとこもあるけどプロだなぁって感心するとこもあったりでとってもとっても面白いです。これを読めばカレーを食べたくなる事うけあいです。
アジャンタとエローラ インドデカン高原の岩窟寺院と壁画 (アジアをゆく)
この本は、思ったほど文章が多くなく、写真中心で見易いと思います。インド石窟寺院遺跡の写真集といった感じです。写真のクオリティーの高さ、豊富さもすごいのですが、この本で解説していらっしゃるのが、インド文化史研究の第一人者、立川武蔵さんで、キレのある分かり易い説明が詳しく書かれています。インドの宗教や文化を、長年あらゆる角度から研究されてきた方の解説なので説得力があります。仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教、三者三様それぞれの壁画や石窟彫刻の意味について、理解を深めながら写真を見ていく事が出来ます。インド宗教芸術を深く探求し、また楽しみたい人にお勧めです。
カレーのすべて―プロの味、プロのテクニック
これだけのお店を取材、レシピを編集し、お店の承諾を得て一冊の本として出版されるまで、かなりの時間がかかっていると思われます。写真も豊富です。別のレビューで「今度は普通に家庭で作れる料理集がほしいです」とのコメントがありますが、この本はそういう人を対象にした本ではありませんし、このような人には買ってほしくないと思います。自分でスパイスを調合してカレーを作る人には大変参考になります。星5つではない理由は、お店の仕込み量で家庭では作れない量で連載されているお店もあるためです。