ティーザー
トミー・ボーリンといえば、ディープパープル最後のギタリストとしてのキャリアがもっとも有名であるが、当時はやりのややプログレがかったゼファーでレコードデビュー(多分)を飾り、その後も地味ながら独自の活動を続け、ジェイムズギャングに加入、やがてビリーコブハムのソロアルバム「スペクトラム」、アルホンヌ・ムーザンのソロアルバム「マインドトランスプラント」に参加、ジェフ・ベック等のソロギタリストしての活動方針に大きく影響を与えるプレイを披露するに至った。前者がきっかけでディープパープルに加入することになるのだが、この加入時期にほぼ平行して発表されたのが本作である。今でこそ、様々なジャンルの音楽を自分の作品に取り込むのは当たり前で、当時もロックにジャズのフレーバーを取り込むようなことは散見されたが、この作品におけるトミーほど何のてらいもなく様々な要素を取り入れたアーティストは居ない。作品はインスト、歌モノ双方があり、ジャジーかつファンキーである。ディープパープルでも演奏された「ワイルドドッグ」、ボサノヴァをとりいれた「サバンナ・ウーマン」は必聴。単に実験的に様々な要素が入っているのではなく、あくまでも自分の世界を見事に形成しているこの作品は今でも新鮮である。
Whips & Roses
1stソロのデモテイク的な感じですが、リマスターやらリミックスの最新テクノロジーで音はええですわ。これまでのブートまがいのオフィシャル盤とは全然ちゃいます。ギターほんまかっこええですわ。生きてたらJeff Beckみたいになったんやろか?