GOOD NEWS 高岡早紀 1989 真夜中のバレリーナ [DVD]
1989年に開催された高岡早紀の記念すべきファースト・ライヴ・イヴェントを収録した作品。
会場は、東京・青山のスパイラル・ホール。
幻想的で不思議な雰囲気が施された空間での高岡早紀のライヴ・ショーである。
(実は、この作品には“トノバン”こと加藤和彦氏の名曲もあるのです。)
当時リリースされたファースト・アルバム『サブリナ』(プロデュースby加藤和彦)の楽曲がメインとなるので、
出来れば、当DVDと共に「チェキラ(チェク・イット・アウト)!」なのである。
サブリナ
Accidents Series〈11〉高岡早紀+篠山紀信 (Accidents (11))
日本の法律では性器がの写実は規制されているがヘアそのものは解禁状態と言える。
ただし未成年に対しての閲覧には意見が分かれるところだろう。
猥褻とするかは見る側がセックスアピールとして捉えるかで左右されるので答えはでない。
しかしながら美しいものは美しいと素直な気持ちで見ることに抵抗を感じる必要はないと思う。またそこにエロスを感じてもそれを含めて女性美なのだから。
高岡早紀という女性の豊潤な裸体は美しく性別を超えて憧れを抱かさずにはおられないのではないか。
ふと、そんなことを考えてしまう。これもまた俳優としての実力か。
忠臣蔵外伝 四谷怪談 [DVD]
忠臣蔵と四谷怪談の関係は調べればわかると思いますよ。南北は伊右衛門を討ち入りに加わらなかった(若しくは加われなかった)の赤穂浪士として設定している訳だし、東海道四谷怪談の「東海道」は赤穂と江戸を結ぶラインを意味するといわれているし。そういった意味では「忠臣蔵外伝四谷怪談」というのは今までにない描き方に見えるけど、原作に正直なんじゃないかな。内容は音楽の使い方がすごく効果的(クラシックから和楽器・琵琶などまで)。佐藤浩市さんの伊右衛門はまさに色悪という感じで魅力的だし、高岡早紀さんも女から見ても嫌みのないヒロイン。むしろ怖いのは…梅。最後のお岩の(?)な活躍を抜かせば、俳優陣の演技やテンポ、音楽と創意にあふれていて飽きない作品だと思います。
ゴールデン☆ベスト 高岡早紀
タイトルに書いたことですが1枚のゴールデン☆ベストとしては十分でしょう。もしかしてオリジナルアルバムがリマスター復刻されても増補版としての役割も果たせそうな内容です。デジタルリマスターとは書かれていませんが、収録内容が今までにない組み合わせなのでCD制作の仕組みでは当然リマスターされていますね。活動時期がCDが残念な音質の時代だったので、シングル全部が今のいい音質で聞けるのもうれしい決定版ベスト盤です。
欲望 [DVD]
レンタルサイトで面白そうと思って、まず本を読んでから、DVD観ました。
本は再読だったのですが、読み返そうという気持ちにさせてくれたので、まずは
面白そうな映画だと思わせてくれたことに敬意をささげようと・・・思います。
肝心の内容はというと、原作にある静謐で世俗から離れた雰囲気が足りない感が
ありあり。端的にいえば貧相です。いや、70年代なのだから、こっちが勝手に
想像しただけで、精神科医の屋敷のガーデンパーティーなんて、実際はあっちが
本当かもしれない。だからロケーションでなくて。
キャストにケチをつけよう。
正巳役の俳優、名前を見た時、あの人だよね・・・精神も肉体も美しい青年とは
言い難いような、だけどちょっと異国風の容貌なので、思っているよりも案外良かっ
たりすることに期待できるかと思ったのだけど、足りないでしょう。貧相でしょう。
いちばん違和感を感じたココが、やっぱり問題だったと思います。
ここで別の人の名前を挙げても、映画を観たあるいは原作を読んだ方が同じように
思うか分からないので難しいですが、職業が庭師ならもっとたくましい体つきでいい
と思うし(高校生までの彼は健やかに過ごしていたし)、他の方もおっしゃる尻の
タトゥーはメイクで消すべきだと思いました。だって正巳には無い!
阿佐緒役は、メインキャストの中で唯一テレビでよく見かける人なので、
70年代が舞台の映画でなく、テレビドラマのように感じてしまうのですが、それ
を差し引けば、原作ではもっと楚々とした美女・美少女を想像していたけれども、
小池真理子さんはこんな感じをイメージされていたのかも、とも思えました。
類子は、原作では、スタイルは良いが容貌はあまり華やかではない女性を想像
していたので、板谷由夏さんの美貌に違和感はありましたが、映画を観ていくうち
板谷由夏すげー、と思いました。激しい性描写と広告にあるので、ある程度は・・
と思っていたのですが、文章で読むとやっぱり文学だよ。映像で見るとやっぱり
性交だよ。セックスってこうすんのかー!と熱情を感じる、板谷さんの脱ぎっぷり、
交わりっぷり。ここ久しく日本の情念のドラマってないけど(五社英雄監督!)、
そういうのを演じられる若く美しい女優さんだと思いました。最近おらんやん、
そういう女優さん。すげー。
キャストの他に、ここを落とすとはなんたることっ、と思ったのが、終盤の
正巳が沖に泳いでいくシーンです。原作もここに魅かれた人が多いと思うのだけど。
最初は沖にゆきすぎて泳いでいるだけ、と思った類子が、危ないからあまり遠くへ
いかないでと呼びかけ、次に目を遣ると、さらに沖へ沖へと泳いでゆく正巳。
青い海と小さくなる正巳の姿に映る美しさと絶望感。これをこそが見たかったのに、
わたしが絶望感を感じました。ここを時間の尺をとって、美しく撮ればいいのに。
もったいない。
と内容では、原作の補完をしたい(映像美が見たい)と思っていた欲望が満たされ
ずに欲求不満なのですが、原作が良ければ審美眼のレベルも高くなるので、二次
創作は最初から高いものを求められるので分が悪いということにしておきましょう。
そして、いい女優、板谷由夏さんを見つけたことを良しとしましょう。