過ぎし日のセレナーデ〈下〉
1989年のフジテレビ木曜10時のドラマのシナリオ本です。
ドラマのノベライズ本は違和感が付きまとう事が多かったのですが、この本はシナリオだったからか、かつて放映された
ドラマの情景が 色やにおいと共に目の前に広がってくるような感覚で引き込まれました。
巻末のキャスト表で配役を確認しながら読むと、尚 イメージがつながって楽しめました。
大財閥の御曹司、妾腹の弟、運転手の美しい娘 の3人が主軸となり物語が紡がれますが、3人だけでなく、登場人物全て
が魅力的。
運命から逃れる事が出来ず足掻き苦しむように生きる者、安定と幸福の中で生きる者。人生を精一杯生きている 愛しき
人間たちの姿を描ききった傑作だと思います。
生きることへの執念と諦念の二重奏。決して交われない光と影、光の孤独、闇の苦悩。明るいストーリーではないのに読
後は、涙を流したいような、でも、大声で叫びたいような、深い感動と希望が身中から湧き上がってきます。
特にラスト7ページが素晴らしいです。最初から最後まで飽きさせず一気に読まされますが、このラスト7ページは何度も
何度も読み返して味わいました。
大島ミチル~テレビ音楽ベスト~
39歳男性です。過ぎし日のセレナーデ・メインテーマのためだけに買いましたが、他全曲捨て曲無しのアルバムです。
久しぶりに収録全ての楽曲で感動した作品です。繊細で凛とした気品を持っている楽曲を聴いていると、
本当に安らぎながら心から勇気がわいてくるような感じです。
この番組の曲もそうだったのかあ!と新鮮な驚きと共に楽しめました。
また、この場をお借りして一生のお願い!を言うのを許していただけるなら、
神戸と東京が舞台のあの大名作ドラマのメインテーマはいろいろなバージョンがありましたが、
最終回の廃ホテルシーンのより力強いバージョンや、フルートとピアノの優しいバージョンを
収録して商品化してくれたら!と思います。
あの名ドラマのサウンドトラックやDVDが発売されたらいいですねえ!。