砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 下 (2)
上巻から読んでいて、どうなるんだろう〜と思ってこの下巻を読んだ。予想を遥かに裏切られる展開になっていて、最後はただただ哀しかった。
しかしその結末にいたる過程、すなわち海野藻屑の本当の姿が少しずつ描かれていくことによって、どんどん引き込まれてしまった。
後味は正直悪かった。しかし、読んで後悔はしていない作品。こんなにもグサリと来る作品を読んだのは久しぶりだったからだ。
原作も読みたい。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上
原作は全く知らなかったのですが杉基イクラさんの絵が好きなのと、ここの評価の高さも相まって購入しました。
とても面白かったですね。上巻、下巻と一気に読みふけってしまいました。
原作はどんな感じか知りませんがイクラさんは原作を漫画に忠実に再現するのが巧いと思います(サマーウォーズとか)
内容はかなり鬱展開でとてもHAPPY ENDとは言えない内容でしたが、読み終わったあと余韻が残る名作だと思います。
ヴァリアンテほどではなかったがグロ描写ありますので苦手な人は注意かも。
作中にとあるクイズが出てくるんですが答えが分からなくてほっとしたのは初めての経験かも(笑)
いろいろ考えさせられる深い話だったと思います。オススメです。
それはそうと花名島くんの変貌っぷりは将来が心配です。早くなんとかしたほうが良いと思う(笑)
ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)
競技クイズというのは元を辿ると「アメリカ横断ウルトラクイズ」をきっかけに全国の大学に誕生したクイズ研究会に端を発していると思う。
そのムーブメントは「高校生クイズ」誕生で高校にも派生し、現在のクイズレベルは近年の高校生クイズにも如実に出ている(まぁ、一部クイズと認めたくない部分もあるが)。
このマンガはそんな競技クイズを取り上げているが、早押しのシーン、問題文の構成、クイズにおけるテクニックなど、全てにおいて極めてリアルに描かれている。テクニックに関しては競技クイズの世界では常識なのだが、「押し込み」や「確定ポイント」「問題文を想像する」というのは、一般の方は衝撃を受けられるかもしれない。実際、10年前の私がそうだった。
(他にも「読ませ押し」というテクもあるのだが、1巻では触れられていないので省略)
また、このマンガには「競技クイズあるある」がふんだんにちりばめられているので、クイズ経験者と未経験者では間違いなく笑いどころが違うと思う。
たとえば、1巻にも収録されている「なぜ山・・・」を代表格に、「アマゾン川・・・」「我思う・・・」などは頭にその言葉が出れば答えが確定する「ベタ問」というものがある。一般の方には超人のように思われることも、プレイヤーには100回以上聞いているベタな問題で、解答できて当然なのである。
そのため、プレイヤーは「なぜ山」というワードが出たら笑いどころなのだ。もちろん、未経験者にも笑いを提供する気配りもこの作品にはある。
私はこの作品が第二の「ちはやふる」なるのではないかとひそかに期待を寄せている。クイズ入門書としてもお勧めできるので、クイズゲームで行き詰っている方は是非読んでほしいと思います。