LOVE STORIES II(CCCD)
ふぞろいの林檎たち・金曜日の妻たち・スクールウォーズに代表されるように80年代ドラマ=TBS色が強かったですが、トレンディードラマをきっかけとして90年代・特に前半のドラマはフジテレビの独壇場だったのではないでしょうか?当時から既に「月9」とちやほやされたりして、視聴率も高く主題歌はもれなく「ミリオンセールス」ばかりを連発していました。それゆえにドラマの印象が強ければ曲の印象も強いように、ここに収録されてる多くの曲に思い入れの大きい曲も多いはず。こうして選曲を見ると適当な選曲でなく、ドラマの色にあった曲が採用されていることに気付きます。振り返ればの織田・石黒の対決は「YAHYAHYAH」がぴったりだし、白線流しの清らかな青春群像物は「空も飛べるはず」にぴったり、ベトナム青年を主人公としたドクなら緩やかな曲の「PRIDE」、不況にめげない庶民的缶詰工場の「コーチ」は「田園」・中でも「リバーサイドホテル」はイントロから本当にインパクトがあった。あの曲で全てもっていってしまったかのよう。とんねるずの田村正和のパロディーもあのバックミュージックでした。
トリコロル
声のトーンや楽曲など心地よくて何度も聴いてしまうアルバム。コズミックヴィレッジのサウンドとは特に合っていると思います。(逆に有名な作曲陣のほうがいまいちだったかも・・・)
「ラブアンドピース」、「ナカナイデ」、「太陽を夢見て」、「ドゥーユーリメンバーミー」などが好きです。残念ながらあんまり売れなかったのかな? 「ラタタ」やシングルカップリングの「あなただけI love you」「ユーメイドリーム」などもとても良かったので、ぜひセカンドアルバムも出してほしいです!
パビリオン山椒魚 プレミアムエディション [DVD]
最初から何もかもデタラメに展開すれば、そういう映画だと考えるんですが
最初は何か意味ありげで、奥深いストーリーがありそうに始まるので、
最後でまとまらないどころか、そもそもまとめる気なんてないような展開になり
ガッカリしてしまいました。
なのでストーリーの評価は0点ですが、
雰囲気や映像や音楽はとても良いと思うので3点としておきます。
Mellowhead
活動休止中のプレイグスの深沼元昭によるソロ・プロジェクト。僕は元々プレイグスの大ファンで。彼らのロックンロールがもう、たまらなく好きで。ですから彼らの「活動休止」のニュースには大きなショックを受けました。そしてその後発表されたこのmellowheadの音楽には、最初、大きく落胆させられました。打ち込み主体のサウンド、楽曲を耳にして「深沼のロックンロール・スピリットはもう死んでしまったのか」と。この1stフル・アルバムも、最初2回ほど聴いただけでずっと放ったらかしに。しかし、しばらく経って改めて聴き直してみると・・・・・「深沼のロックンロール・スピリットはまだ死んではいなかった!」 所々に聴かれるロックンロールのツボを押さえたギター・プレイ、野太いヴォーカル。もちろん、プレイグスと比較すると控えめではありますが。今は純粋にmellowheadの音楽を愛しています。今後の活躍にも大きく期待したいところですが、やはりプレイグスの「活動再開」の吉報が一刻も早く届くことを、同時に願っている自分がいます。なぜなら、深沼さんの”ロックンロール・スピリット”をもっと剥き出しにして欲しい、という欲求が、mellowheadを聴いてムクムクと湧いてきたからです。
うさぎドロップ [DVD]
芦田愛菜という女優は,CMやバラエティーなども含めて既にお茶の間に過剰に露出していて,しかも皆が期待しているためか,笑顔を作り過ぎていて本人もくたびれていそうだし,そもそも観てる側も,そろそろ飽きてきた感があるかもしれない.
しかしご安心あれ.彼女はTVなんかに露出しなくても,映画女優として立派にやっていけるだろう.
安達祐美が「同情するなら金をくれ」と言った時,彼女には不憫さは無かった.しかし「うさぎドロップ」で見せる芦田愛菜の笑顔は,寂しく孤独で不憫だ.これが彼女の才能か,演技か,それとも地顔なのかはともかく,この表情がストーリーの生命線になっている.すごくいい.松山ケンイチが彼女を「必死に」気にかける行動に感情移入できるのも,あの芦田愛菜の笑顔あってのものだ.しかも彼女の(主演ではなく)助演女優として出過ぎぬ演技には恐れ入る.大人同士のセリフが多少説明的で気になる中で,彼女はノンバーバル(非言語的)な表現を淡々とこなしていく.
わざとらしいドラマチックな演出を排除したために,逆にホロリと泣けるシーンも多々あったり.お勧めです.