ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]
「僕が逃げた」
恒夫が別れの理由を言った時
ものすごく、何かをえぐられた気持ちになった。
なぜかというと、私が障害者だからかもしれない。
弟に「兄ちゃんひるんだんだろ?」と言われ
トイレをしてるジョゼに抱き伏せたところや
ジョゼと別れた後に大泣きした恒夫の姿はとても印象的で
とても痛かった。
別れて出て行く恒夫にSM本を餞別に渡し
引き止めるわけでなく普通にしていたジョゼの気持ちが
せつないほどわかった。
恒夫を含め、健常者の気持ちや態度は
障害者の私にとっては痛いものだったけど
ずるいとかヒドイとかではなく
当たり前のことなんだな、と思いました。
電動車イスで風をきって力強く走るジョゼ。
私はジョゼみたいに強くなれるんだろうか・・・。
感傷旅行(韓国本)
彼女の新しい恋人は○○でした。その○○の部分に時代を感じます。が、今となっては、「女御、更衣、あまたさぶらふ中」にあって桐壺帝がたった一人の更衣を寵愛した、という源氏物語冒頭部の衝撃度に通じるものがある気がします。そういえば本作『感傷旅行』の作者は源氏物語が好きで、現代語訳等関連した著作を出していますよね。
本書は短編集で、8作が収録されています。
表題作に関していえば、彼女はやや太めで決して美人ではありません(そういうイメージでいいですよね?)。まぁ独特な色気のようなものはあるようですが、美人ではないはずです。その彼女も三十路を大きく回り、美人ではない上に加えて容色の衰えを実感する年頃です。
彼女は第一線でバリバリ働いていて、自分を測る物差しは必ずしも見た目の美しさではなくても良い人です。でもこの年代って、体力的にも頭脳的にもやはり衰えが見え始める頃でもあるのです。だから不安を感じずにはいられません。
そんな彼女、有以子の不安感が、全体を通して漂っています。恋人とうまく行っていてもぬぐい去れません。そして……
失恋の痛手を紛らすためだけに、セックスをするような男、ヒロシが、実は一番良く彼女を見ていたりするのですから、難しいものですね。彼女は次は、現代のニートとでも付き合ってみればよいのではないでしょうか。
言い寄る (講談社文庫)
女性セブンか何かで漫画の連載になっていて
面白いなあ。続き早く読みたい!って思い
原作のこちらを読みました。
昔も今も全く変わらないんですね。
男の人の心理とか、好きな人に対する
女の人の心理とか、、、
一気に読んでしまいました。
平成に書かれたと言われても
不思議でないです。