DRAMA!
私は元々ファンで、夜会の雰囲気も好きなので、今回のアルバムはかなり気に入りました。 前半と後半とで、世界観がガラッと変わる構成がなんだかレコードのA面とB面みたいでちょっと新鮮です。前半のラストとなる曲「NOW」の"Right Now!"の合唱から、「十二天」の幻想的なイントロへと移り変わる所は何回聴いても興奮します。そして構成だけでなく、それぞれの曲も素晴らしいです。アレンジも、瀬尾さんとの相性の良さを改めて感じさせてくれるような素晴らしい出来です。DRAMA!というタイトルは一見ダサいですが(笑)、一度聴いたら本当にタイトル通りのアルバムだと思ってしまいます。
こんな感じで私みたいなファンにとっては最高のアルバムでしょうが、そうでない人にはそんなに心に残るわけでもなく、まして夜会が嫌いな人にとってはひたすら苦痛でしかないようなアルバムかもしれません。実際、レビューを見ると、高い評価が並ぶ中、最低の評価をされている方もいらっしゃいます。これはまさしくこのアルバムの性格を表しています。
とにかく、昔の中島みゆきのファン、初めて中島みゆきを聴く方にはあまりおすすめできないかな…と思いました。逆に、夜会が好きな方、夜会じゃなくてもミュージカルが好きな方、音楽好きな方などには是非聴いていただきたいです。 中島みゆきの表現する言葉、メロディーに浸って下さい。
ABSOLUTE VALUE
坂本龍一の音楽に、売野雅勇の歌詞がのって、どうしようもなくメランコリックな感じに仕上がっているんだけれども、これを歌うのが中谷美紀で、またこれがどうしようもなく暗い。それがまた良くて、何回も聞いてしまう。個人的には、なんの救いようもないような売野の歌詞がすきなのだけれども、それも中谷のイメジの核を見事捕らえたから出せた良さからくるのだろう。ここに完結するのであれば、中谷-坂本の狙いは見事成功したといえよう。
阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]
どんなに泣いて、ぐしゃぐしゃになっても、凛とした立振舞いが本当に美しい。
あと、宮本信子さんの芯のあるおばあちゃんが最高でした。
エピソードとして薄い部分おありましたが、『女性は強い』と思うには十分な出来だと思います。
こんな風に芯のある女性にあこがれます。
阪急電車 片道15分の奇跡 特別版 [DVD]
aikoのホームはまるで今津北線のホームに電車が滑り込むような軽快さで映画の後の爽やかな感動を呼ぶから秀逸。
中谷美紀の翔子の場面から映画は始まるわけですが、一人ひとりの登場人物が深いかかわりは持たずとも、各場面、今津北線の各駅でお互いの人生にリンクして、物語が進むあたりが、人間の縁みたいなものを今津北線を通じて、電車の中のあるいはその沿線でのエピソードとして語られるわけであり、基本は小説の中のイメージを壊さずに映像化されるのが非常によかった。
阪急神戸線と京都線経由で大学に通った経験がありますが、改めて小林駅を訪れてみて、イズミヤや翔子と小学生のショウコが座ったベンチを見て、ぜひこの町に住んでみたいと思わせるような、閑静な住宅地が舞台となったことに、この映画の人間というものに対する優しさを感じました。
映画はちょっと、ほろりとします。
でも、終着駅は、きっと笑顔。たぶんそうなると思います。
中谷美紀 「裸婦」
当初、この商品が届いた時、そのサイズに戸惑いました。
独特の長方形で本棚に入らず(恐らく普通の本棚には縦では入らない)。
伝聞ですが、この商品の製作に関し彼女自らがプロディースしたとの事。現在の日本の女優でこれ程、ユニークでエキセントリックな知性の持ち主は他に類はないものと思います。
この商品を手にした瞬間、彼女のその感性は伝わると思います。
内容も価格に対して十分に満足出来るものです。
満足です。映画やドラマでは、一味違う角度の彼女の魅力と人柄に
触れる事の出来ます。この商品をお勧めします。