Guitar magazine (ギター・マガジン) 2011年 08月号 [雑誌]
この号は、何と言っても、Cornell Dupree追悼特集です。
King Curtis, Aretha Franklin, Donny Hathaway etcのバックを支え、
自身のソロ作で、STUFFのメンバーとして、R&B, Soul, Fusionと幅広いジャンルで活躍されてきたギタリストです。
参加作品は、2,500枚以上!
この追悼特集では。。。
・ Cornell Dupreeのバイオグラフィー
・ 3本のギター (Fender Telecaster, Yamaha Dupree Jam, Yamaha Pacifica)、
・ 技術者の証言 (Yamaha Pacificaシグネイチャーモデル開発者の方)
・ David T. Walker & Chuck Raineyインタビュー (Cornellの印象について、Marlena Shaw来日時のインタビュー)
・ SAMBOMASTER 山口氏インタビュー (Cornellの魅力について & オススメCD・5タイトル)
・ Cornell Dupree語録 (過去インタビューからピックアップ)
・ ディスクガイド (名盤18タイトル・厳選100タイトル)
・ Cornell Dupree奏法分析
。。。と、合計18ページもあります。
プラス、STUFF "How Long Will It Last"のスコアも掲載。
とてもリスペクトが感じられる追悼特集でした。
また、個人的には、Nile Rodgersの来日時インタビューが、面白かったです。
インタビュー自体は、2Pだけですが、
最初にカッティングを見せてくれたのはBernard Edwards(!?)とか、
Eric Clapton, Jeff Beck, Miles Davis etcとの昔話を、語ってくれます。
(日本公演については、ちょっとだけです。)
Cornell Dupreeにスポットを当ててくれた、Guitar magazineに、Thank You!です。
(天国では、やっぱり、Donny Hathawayとやってるんですかねぇ? 絶品Liveを)
ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★ [DVD]
ライブ・エイド。善意に満ちた忘れられない奇跡の一日。徹夜で見た私の青春。
愛すべきミュージシャンが多すぎて語り尽くせないので、一つに絞るなら、カーズのJUST WHAT I NEEDED、この1曲だけでも、買って良かった!亡きベンジャミン・オールが大写しになった瞬間、私はこぼれ落ちる涙を止めることが出来なくなった。88年にカーズが解散してからも「僕の時間を全部つぶしてもいいよ/君の寝言も構わない」と歌うこのシンプルでストレートなラブソングに一体何度救われたことだろう。どっしりベースを構えて歌うベンの周りを故意か偶然かフレームインしてくるお茶目なリック、左利きでかき鳴らすエリオットのギター。CDでは無理な、映像だからこそ見えるモノがここにある。THE CARSのボーカルは全てリック・オケイセックと誤解もあるがこの曲といい、80年代を代表するバラード「DRIVE」(このDVDでもエチオピアの飢餓の映像のBGMに使用)といいベンのボーカル曲はリックとはまた違った魅力だった。QUEENのようには今の日本で映像ソフトが手に入らないTHE CARSだけに、2曲だけでも動く彼らが見られて本当に嬉しかった。昨年はDURANDURANオリジナル5に胸がいっぱいになり、今年はボウイにウェラーが来日、ブライアンもスティングもU2もまたじき来日する。でもカーズにはもう会えないのだ。今、19年の時を経て自分があの頃のベンの年齢に近づいている。あの頃より世界は良くなったのか?少し社会の中で力を得て私たちは今、何が出来る?何をしている?このイベントを今見るとそんな思いにとらわれる。あの頃、胸を熱くしてライブ・エイドを見た方なら買って損はないです。奇しくも、JUST WHAT I NEEDEDはベンのこんな一声から始まります。”It’s good to see you again!”(また会えてうれしいよ)・・・ベン、私もあなたにまた会えて嬉しかった。あなたのことは忘れない。
レコード・コレクターズ 2011年 08月号 [雑誌]
この雑誌を買い始めて20年近くになりますがレビューを書くのは初めてです。
この度めでたく「マッカートニー」と「マッカートニー2」が再発されポール特集が組まれました。
冒頭の解説の和久井光司氏はポールにはいつも辛口。今回の2作はツッコミどころが多いし・・・ここは我慢我慢(荻原健太さんだったらなあ・・)続く記事で普段スポットが当たらない各曲の解説はうれしい限り。もちろん今回初めて公開される未発表・レアトラックに関してもちゃんとページ割いております。関連記事その1としてポールの日本での大麻事件について・・・ポール自身が公演に乗る気ではなくわざとキャンセルさせる方向に仕向けたとの珍説・新説が。 気になる方は読んでみてください。その2としてカンボジア難民救済コンサートに関する記事もありアナログのアルバムしか出ていないイベントで活字になることが少ないので貴重。これを本格的に取り上げたらトップ記事になりますな。
その他、ジョンやジョージ、ビートルズの話題もあちこちにちりばめられファンは必読の内容です。
もちろんビートルズ以外の記事も豊富なので一度本屋さんで手に取ってみてください。
星が4つなのはポールに関するカラーページが無いこととポール特集でたまにあるポール愛皆無の「レコスケくん」が載ってない??ためです。
(レコスケくんの作者はジョージが好きなんですよ、毎回買ってる人は知ってますよね)
エヴリバディ・ダンス!
70年代に一世風靡した「ディスコサウンド」の雄"CHIC"のベスト盤の1枚目と80年代にプロデューサーとしてその名を轟かせたCHICのギタリスト、ナイル・ロジャースの代表的な作品をまとめた2枚目という夢のような2枚組アルバム。特に2枚目はなかなかコンピレーションアルバムや映画などに楽曲の使用を許さないデヴィッド・ボウイやマドンナの作品も収録されている。今年はCHICのベーシストでナイルの長年の音楽パートナーであったバーナード・エドワーズの没後15年という事で、ナイル自身が直接頭を下げて収録をお願いして実現したとか...。また2枚目にはKool & The Gangとのコラボレーション"I Wanna Dance"を収録。これはこのCDにしか収録されておらず、またこのCD自体が日本のみのリリースというレアもの。親日家ナイル・ロジャースだからこそ実現した1枚とも言える。70〜80年代の音楽が自身の屋台骨となっている世代の方も、またあまり親しんでいない若い世代の方も、アメリカのポピュラーミュージック史を知る上でも持っていて損のない1枚だと思います。文句なく楽しめます。