クライマックス ロマンティック・ソングス
「90年代がフラッシュバック!! 32曲で3150円!!ミリオンセラー20曲!!!」のコピーに思わす手が伸びゲットしたが、これが予想以上に素晴らしい!!!! 全曲、タイトルをなぞるだけでそのまま歌えてしまうし、当時のカラオケの映像までもが、まさにフラッシュバック。超ド級ヒットが皆無の昨今では、この32曲のスーパーヒット曲群の時代のパワーにも圧倒されてしまう。チャゲアス「YAH YAH YAH」で力強く&華やかに幕を開け、バブルガムの「WON'T BE LONG」でメガヒット咲き乱れ宴会に大団円を迎えさせた収録構成は、“あの時代”を分かっている人の選曲だね。ロマン飛行な90'sに乾杯!
Born in 1952 - 愛の世代の前に
愛奴の頃はオールディズに傾倒したサウンドもあったが,『Home Bound』あたりからロック色を深めていった浜田省吾。ハードでメッセージ色が濃い作品をとらえて和製スプリングスティーンと形容されたが,本人は不本意であったようで某誌のインタビューで「そんなに似てますか? むしろビリー・ジョエルの方が近いのでは」と答えていた。僕もそのとおりだと思う。浜田省吾の音楽には確かにロックに対する強い情熱も感じられるが,それと同様にリズム&ブルースやソウルなど黒人音楽への強い憧憬が感じられる。それは「センチメンタルクリスマス」を聴けば一目瞭然。これはどうみてもドゥワップかスウィート・ソウル。タイトなビートの「土曜の夜と日曜の朝」は一昔前でいう「ジャンプ・ナンバー」か。「悲しみは雪のように」もヴォーカル・アレンジはソウル的。その意味では「グッドナイト・サイゴン」のような反戦歌を歌う一方で,「ロンゲスト・タイム」のようなア・カペラ・ソングも歌うビリー・ジョエルにイメージが近い。
本作は,そんな浜田省吾のルーツを知ることのできる傑作。冒頭のタイトル曲は典型的なハードR&Rだが,先述の3曲は黒人音楽への傾倒がうかがえる。メロウでセンチメンタルな「ラストショー」はAOR的。そして「愛という名のもとに」と「陽のあたる場所」の2大バラード。楽曲の粒がそろっていてバラエティーに富んでいる。また,歌詞がいい。「陽のあたる場所」では,不倫という許されぬ愛への断ち切りがたい思いを切々と歌い上げ,「土曜の夜と日曜の朝」では,様々なストレスの中であえぐ現代人の心境を「レールの上,車輪の下」のわずかな隙間にたとえる。『J.BOY』も傑作だが,浜田省吾を聴くなら本作も忘れて欲しくない。間違いなく不朽の名作である。
愛という名のもとに DVD-BOX
本作は、90年代初頭の高視聴率ドラマだったが、恋愛模様以外にも社会人としての現実感溢れる悲哀を描いていた部分で単なるトレンディードラマと一線を画していた印象がある。
同時に本作は野島伸司の出世作でもある。そして彼ならではのキャスト設定の妙技も既に発揮されていた、模範的な教師としての鈴木、有能敏腕である唐沢共に大学時代も主役的立場を果たし、どちらかと言えば「良」、対して風来坊のような生活を過ごす江口、ライターという不安定な生活の石橋、上司に蹴落とされる日々の中野は、一般的に(社会的)は「悪」だったのかもしれない。しかし、その既成設定が反転する所に隠し味があった。つまり、鈴木、唐沢のような慕われる人間でも「俺は(私は)そんなに強い人間じゃない」と時折、隠していた苦渋を吐露するかと思えば、江口のような極端な話めちゃくちゃな生活を送りながらもその潔さに、爽快感や羨望感さえ感じる。そのような逆転劇がドラマ自体の微妙なスパイスになった。
ドラマ放映時は年少だったため、主立った部分のみが心に残った、時を経て今再度見て感じるのが、やはり上記の現実的悲哀を巧く描いていたと感じる。自己が描く、自己の教師像に反し無干渉な生徒達のギャップに戸惑う鈴木、同様に理想的政治家を目指すもその世界の腐敗に苦悩する唐沢、組織嫌いで自由気ままに生きるも警察沙汰になる江口、上司に虐げられそのはけ口をホステスに求めた中野。。。ケースバイケースにせよ、自身が本作の実年齢に達した時、上記のようなリアリティーを伴ったストーリーに驚きと共感を得る。それは、既にレビューされている通り、自分自身が年齢を重ね冷静に客観的に自分と比較してこのドラマを見れるようになったのかもしれない。それが新たにこのドラマに対しての違う側面を見せているのかもしれない。
Sweet-for emotional memories-
最近の音楽業界はレコード会社の枠を超えた編集がおなじみ。本アルバムはどれもシングルリリースして大ヒットしたものばかり。個々の代表曲のベイトといってもいい。大ヒットオムニバスアルバム100万枚は間違いなし。最近の曲まで収録しているところがにくい。それにしても、テレビからヒットが生まれた曲がこんなにあるんだ。すごいね。
ロマンスへの誘い〈1〉愛という名のもとに・教授と私・もう一人のケルサ (Harlequin limited edition)
愛という名のもとに【ペニー・ジョーダン】ロージーは窮地に立たされていた。祖父の遺言により、三ヶ月以内に結婚しない限り、四百年の歴史を誇る屋敷は貧欲な叔父の手に落ちてしまうのだ。弁護士は彼女に契約結婚を勧め、最高の相手として幼なじみのガードの名を挙げた。彼は十代のときロージーを傷つけた男。だがほかに選択肢もなく、ぎこちなくプロポーズの言葉を口にしたロージーだったが・・・・・。
教授と私【ベティ・ニールズ】チャリティは平穏で単調な日々に嫌気がさし、結婚するつもりでいた恋人とも別れた。とはいえ、一家の家計を支えるチャリティにとって、刺激的で心踊るような人生など夢物語でしかない。ささやかな楽しみは、勤め先の病院で内科医長のワイリーライアン教授に会えることだけだ。そんなある日、思いがけず教授のほうからチャリティに声をかけてきた!
もう一人のケルサ【ジェシカ・スティール】「手切れ金は払う。父と別れろ」社長の息子ライルのその言葉を聞いたとたん、ケルサは彼の頬を打っていた。ケルサ自身、なぜ入社早々社長に気に入られ、社長室付秘書のアシスタントに抜擢されたのかわからないが、愛人と誤解されるのは許せなかった。頬を打たれたライルは怒りに満ちた目でケルサの腕をつかんだ。そして次の瞬間、信じられない行動に出た。