NINE DIRTS AND SNOW WHITE FLICKERS [DVD]
以前の彼女とはあきらかに違う。表現が等身大になった。声がすごいとか、歌がうまいとか、そういうこと以上に、説得力のある歌手になったと思う。彼女はすでに「育つ雑草」で等身大の歌手への道を歩み始めていたが、それがこのDVDの歌で、はじめて完成されたのだと思う。
そしてこのDVDで聴ける彼女の歌声は、いままでリリースされたどのCDよりも、どのDVDよりも素晴らしい。現在のところ、鬼束ちひろを聴くなら、このDVDをまず最初に買うべきだと思う。
わたしはこの一ヶ月のあいだ、このDVDを毎日のように、繰り返し聴いている。彼女のCDも以前のDVDも全部もっているが、こんなに繰り返し聴いたことはなかった。それはほかの歌手の場合もそうだ。それほど密度が濃く、彼女が成し遂げたことが素晴らしいからだ。何度聴きなおしても、感動する。そして興趣尽きない。
この作品は後世に残るとおもう。騙されたと思って聴いてほしい。このうえなく美しく、時代を超えていて、そのうえ、歌手本人が、いまにも倒れそうなほどぎりぎりのところで、身体を張って打ち込んでいる。そして自分のなかから最良のものを引き出している。その姿にも感動するだろう。
こんなに素晴らしい歌手がいま日本にいるんだということ。この事実は語り伝えられるだろう。このDVDがいかに傑作であるかということが、これから先さらに認識されていくだろう。評価はますます高くなっていくことだろう。その最初の目撃者であったことを、わたしは誇りに思っている。
ULTIMATE CRASH ’02 LIVE AT BUDOKAN [DVD]
緊張の中、コンサートは幕を開ける。
暗闇から現れた妖精のような格好で鬼束ちひろは次々と歌を熱唱する。
曲が終わりMCになると歌っている時とはまったく違う「顔」を
見せてくれる。
歌の詞の内容と違い「普段は普通の女性なのかな?」と思わせてくれる。
こんな素晴らしい女性の歌声を、僕は是非生で聴いてみたい。
だが残念ながら、現在鬼束ちひろは活動をしていない。
事務所の力によって作られた「偽者の歌姫」がはびこる芸能界の中で
鬼束ちひろは実力で勝ち取った「本物の歌姫」だと僕は思う。
一刻も早い「本物の歌姫」の復帰を期待する。
"ONE OF PILLARS" ~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010~
鬼束ちひろさんがこうしてデビューから十周年を迎えられた事に、心より祝意と敬意と感謝の気持ちを表したいと思います。また、愚直なまでに真摯に音楽活動に取り組まれ、結果、常に素晴らしい作品を発表されてこられました。そしてこの節目においてその軌跡を振り返るという点で、"初のベスト盤リリース"(過去にまやかしの類似品が幾枚か発売されてはいたが)は、納得の経緯ではないでしょうか。鬼束さんが過去に、かの「月光」を好きではなく、挙げ句、打倒したいという主旨の衝撃的な発言をされたとも聞いています。それでも背を向けないという決意が、ライブやコンサートの姿から伺えてなりません。歌い続けて行きたいというよりは、シビアに商業的な事由も含め歌い続ける宿命にある作品と捉え、位置付けているのではないでしょうか。 そして「everyhome」は、休養期の苦境から這い上がり生み出された偉大な復帰作であり、鬼束さんの渾身の叫びは聴き手の心をこれでもかと徹底して打ち抜きます。この日本国内において随一と断言できる歌い手の現在迄を語る上でけして欠せぬ二つの曲目が、当人たる鬼束さんの意志を反映した形で収録されているらしく、この意義と価値は計り知れず大きいわけです。従い選曲については個人的な作品の好みは正直ありますが、実際のラインナップに不満を抱くことは全くありませんでした。そして新曲についてですが、発売日から間もない段階です。じっくり詞・曲の世界を感じ取ってから批評はすべきと考えます。さあ皆さん、これぞ鬼束ちひろさんの正真正銘のベスト盤です。是非とも永く堪能して戴くよう願ってやみません。
剣と楓
正直ここ数作、いや…極論をすれば3rd以降の作品を聴き込めなかった自分に言わせれば、2nd以来の傑作だと感じた。 何よりしょっちゅう感じた音作りの違和感がここにはない! それが鬼束自身のプロデュースによる賜物なのかは知らないが、明らかに今までの作品より暖かい、そして柔らかで有機的な感触の音だ。 編曲がどうのという些末な話ではない。 明らかに音が違う。 このデジタルが当たり前の時代にあえてアナログ的な優しい音にこだわったように感じるのは、鬼束の狙い通りなのではないだろうか。 そして何より曲もいい。 原点回帰ということで、初期と比較してバラードを期待する向きもあるようだが、鬼束のアーティストとしての原点とはバラードなわけではないのは、ファンなら皆わかるはず。 個人的には2ndのあの極上の『癒し』が戻ってきたように感じる。 3rdから前作までの、時にロックテイスト、時に歌謡曲的アプローチといった編曲による音楽的世界観の広がりは否定はしない。 しかし、このAlbumで聴ける音像こそが鬼束ちひろの根幹、土台であり持ち味だと思う。 改めて鬼束の創りたかった曲の完成品を知り得た気がする。
BARFOUT! 188 堂本剛
BARFOUTが届いて開封した時、言葉にならないくらい感動しました。
表紙の堂本剛くんが良い〜♪ しかも開くと表紙が2倍に! もうこれだけで「ありがとうBARFOUTさん」です。
対談は読み応えがあり途中でCUTしてないんじゃないと思うほど。
顔だけ3パターンのや、優しい色使いに「いい仕事してるな〜」
すぐに、もう1冊注文しました♪