新必殺仕置人 ― オリジナル・サウンドトラック全集 9
2010年になって通信カラオケに「あかね雲」が配信された。しらねぇ、という仲間をよそにカウンターの爺さんが「おう、これからお仕置きか?」と。
このサントラは1996年に買いこうして現在も発売されているロングセラーだ。主題歌変奏曲のバリエーションでこれでもかという位感情を畳みかけてくれる。「あかね雲」はそれだけ起った主題歌だ。最新作2009でも仕立て屋の匳『夜霧を裂いて』の仕事にもかかっている。実は「あかね雲」には川田ともこさんが20歳の時に再録音したバージョンがあるのを御存じでしょうか?必殺!The Hissatsu Soundにボーナストラックとして収録されている。興味のある諸兄はこちらもどうぞ。彼女は12才でデビューし少女歌謡的な初々しい歌唱と、一途な恋心を唄ったこの曲が「新必殺仕置人」の毎回のエンディングテーマ
で流れる。油ののりきったキャスト、そして放送5年目を迎えスタッフの仕事も毎回驚きの連続。そして何より男くさく頼み人の仕置を競りに掛け、最も安値で競り落とした者が仕置にかけるという「虎の会」の掟
がドラマに重みとスリリングさを加えている。「虎の会」の重厚な楽曲も本作の代表曲のひとつといえるだろう。
劇中歌として情に脆く、そして優しい若者正八を演じた火野正平が唄う「想い出は風の中」は火野のデビュー曲でありこれをすすめたのは京都映画の高坂光幸監督であったという。高坂監督自身もギターで参加しているという。
この稀有な番組を彩った楽曲の数々は初期における平尾昌明参加の頂点といえるかも知れない。この後番組
「新・必殺からくり人」を終えいったん平尾は降板し森田公一が楽曲を手掛ける。
キングレコードから発売されているDVDも子丑寅の全三巻発売されているが、2010年4月よりCS放送局
で「必殺アワー」としてHDリマスターされ放送されることが決定した。藤田まこと氏が鬼籍に入り必殺シリーズの顔・中村主水は仕事を終えた。だが、なぜこんなにも長い間「新・必殺仕置人」が語り草となるのか?やはり必殺ファンの見たいすべてがこの番組にあるのではないかと思う。
もうひとつ新作情報として分冊百科で必殺シリーズがDVDマガジンとして発売の運びとなった。2010年3月からの刊行で必殺DVDマガジン 仕事人ファイル5 念仏の鉄 (T☆1 ブランチMOOK)必殺DVDマガジン 仕事人ファイル 1stシーズン壱 必殺仕置人 中村主水 (T☆1 ブランチMOOK)と必殺の顔である仕事人、仕置人たちにスポットをあてDVDつきでの刊行となる。藤田氏逝去の折、新作企画もたちあげという話もあったという。
再放送やDVDボックスでこの番組に興味を持たれた諸兄に、ぜひ購入をお勧めしたいアルバムがこの「新
必殺仕置人」です。ぜひどうぞ。
ザ・ハングマン 燃える音楽簿
TVドラマ「ザ・ハングマン」シリーズのサウンドトラック+主題歌集。
現代版必殺仕事人(といっても殺しはしない)というよりは、和製「スパイ大作戦」というふれこみだったのですが、
ご多分にもれず、開始当初は比較的シリアスだったが、シリーズ化が進むにつれて、コメディ化、マンネリ化していってしまいました。
音楽の若草恵氏は「六神合体ゴッドマーズ」「重戦機エルガイム」「特捜ロボジャンパーソン」「テツワン探偵ロボタック」など、
アニメや特撮番組の音楽、小泉今日子『ヤマトナデシコ七変化』美空ひばり『愛燦燦』など歌謡曲の編曲も担当されています。
なんといってもタイトル曲がカッコいいです。
収録曲のうち、下記6曲が主題歌です。(カッコ内は歌手)
1-10. あ・れ・か・ら(ヒロスケ)
1-17. ミッドナイト・フライヤー(滝ともはる)
1-23. 絆フォーエヴァー(BOWWOW)
1-30. ありがたや節(KAJA)
2-09. 零心会のズンドコ節(零心会)
2-31. だまって俺についてこい(火野正平)
上記の前半3曲はオリジナルで、特に、BOWWOW!がカッコいい。
後半3曲は、昔の昭和歌謡曲のカヴァーで、歌詞もドラマにあわせて変えたものもあって面白いのですが、
特に「1-30. ありがたや節」「2-9. 零心会のズンドコ節」の歌詞はすごい!必聴!
これらの曲は、このドラマが無くては生まれなかったし、ドラマの根強い人気によって、番組終了から十数年経って、
このような形でCD化されることがなければ、こうして今も聞くことは出来なかったでしょう。
解説書では、全シリーズの放映リスト、写真も数枚掲載されていて、非常に詳しく説明されています。
モルモットおじさん稲川淳二が懐かしい。(今なら"いじめ"問題で絶対無理でしょう)
飛び出せ!青春 Vol.2 [Blu-ray]
オレ的“最強のドラマ”の、中でも“最強のエピソード”の座を争うのが、この巻に収められている「月光仮面は正義の味方!!」である。一度心に決めたことを貫こうとするある生徒。しかし、それをすることが自らの家庭を崩壊させることにつながると知り、深く苦悩する。その生徒の悩みを前に、何もしてやれない自分の無力さに苦しむビギン。そして……。この回は鎌田敏夫氏によるシナリオ自体が名作で、それをほぼ忠実に映像化した傑作となっている。号泣する心の準備を済ませて、ごらんいただきたい。
さて、ゲスト陣の顔ぶれがにぎやかなのも『飛び出せ!』の特徴で、第1巻のカンニングの回では水谷豊がゲスト生徒として登場していたが、この巻でも犬塚弘、青い三角定規(主題歌と「青春の旅」をたっぷり歌います)、水沢有美(『俺たちの旅』の下宿屋の娘さん)、大村千吉(東宝特撮ファンにはおなじみ)、松村達雄、火野正平(当時は本名の二瓶康一で出演)、西條康彦(『ウルトラQ』の一平ちゃん)、中島ゆたか(陸上部の部員役で、初々しい姿を披露。ここまで登場順)、そして日テレ青春シリーズの立役者の一人として、他校の教師役で余裕の演技の竜雷太、さすがの名演技をみせる大女優・沢村貞子、さらには『帰ってきたウルトラマン』の人気怪獣・ブラックキング(の着ぐるみ)、といった人々(?)が彩りを添えてくれている。
彩りといえば、本倉先生を演じた酒井和歌子様の美しさ。もちろんこの頃はそんな言葉はなかったはずだが、この本倉先生こそ、まさに“ツンデレのお手本”と呼ぶべきキャラクターではなかろうか。そして高木のガールフレンド・生田みどりを演じた大田黒久美様の可憐さもまた、筆舌に尽くしがたい。加えて森下真樹(演・青木英美様)の教室での水着姿が見られるのもこの巻。というわけで、ボリュームのみならず見どころたっぷりの第2巻、お楽しみにー((c)もう中学生)。
花と蛇3 特別版【DVD】
たしかに『ポルノ映画』としての質は低いです。
『官能小説』の文学性は映像化されていません。ストーリーは不自然かつ意味不明です。
然しながら私は、ワイセツさを追求した動画映像作品としては充分及第点であると思いました。
ストーリーが意味不明でも映像は相応に作り込んである為、ワイセツ動画にしてはかなり高級なほうです。
AV女優とAV男優がブタみたいに本番を繰り返す動画よりも遥かに実用的です。
小向美奈子の裸体はさほど美しいモノではありません。琴乃ちゃんの肉体のほうが美しいです。演技力もありません。
ヘアーを露出しなかったのは無意味な出し惜しみです。それにしたってAVよかエロいのです。
薄暗い地下室(?)の中を彼女が全裸で逃げ惑う場面には特に見応えがありました。
小向を縄で調教する役の火野正平さんの存在感も実に良いモノでした。
エロOKの火野ファンの方にも本作はオススメです。