おれたちの街 (集英社文庫 お 16-14)
待ってました!な御茶ノ水署シリーズ4巻。
警察小説だけど殺人の起こらない、肩の凝らないユーモアミステリー。
今回は新キャラ立花も加わり、斉木・梢田・五本松との絡みも上手くて始終笑いが絶えない展開に楽しい一時を過ごせました。
単品読みでも充分楽しめますが、シリーズ1から読むともっと楽しいですョ!
(シリーズ1〜3は文庫にもなっています)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説
漫画も小説もフィクションなのに、それがコラボすることで、まるで本当にその世界が存在するかのような錯覚にとらわれます。
各作家さんの『こち亀』への”愛”が伝わってきます。
両さんのハチャメチャ度では、京極夏彦さん、柴田よしきさんの作品がダントツ!
抱腹絶倒で、通勤電車で読まれる方はご注意を(笑)です。
個人的には、今野敏さんのプラモデルの話が一番好きです。最後の最後に一瞬登場する両さんのシーンに、グッと心をつかまれました。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 小説 (集英社文庫)
「この人はこち亀読んだことあるんだろうか」と思ってしまうような
違和感のある作品もありますが、全体的に楽しんで読めました。
7本の中では今野さんのプラモデルの話が好きです。
両さんは最後に少しだけ出てくるだけですが、
主人公がそこにたどりつく過程が丁寧に書かれているため、
最後は自分のことのように感動し、涙が出そうになりました。
この作品を読むだけでも価値のある短編集です。