遠くへ。前園直樹グループ第二集。
まるで隣のしょうゆ顔のお兄さんが一流jazz men
をバックに昭和の歌謡曲を鼻歌まじりに歌って
いるような音。ピチカートつながりで知りました。
あのタイガースの沢田研二の初ソロシングルだった
らしい「君をのせて」が人気ですが、あのリリィの
「今日は空が雨で出来てる。」が私は気に入りました。
ジャケもLPのミニチュアを忠実に再現。
浜辺のピンボケ写真も、センターに配置された「遠くへ。
前園直樹グループ第二集。」のタイトルも素晴らしい。
近頃ブームの焼き直し歌謡の中では一番かも。
みんなのうた ベストヒット・コレクション [DVD]
「みんなのうた」はテレビで偶然観る程度でしたが、
何となくいいなあ、というイメージはずっと持っていました。
今回も偶然にこのDVDの存在を知り「ちょっと買ってみよう」程度の
気持ちで手に入れました。
夜、寝床に入る頃に聴く(観る)と、
疲れてトゲトゲした自分の気持ちが丸くなっていく気がします。
唄い手もメジャー級でなかなか良い、「当たり」のDVDです。
テレビ放送の方では、バッタ云々の唄や、ウタダヒカルの参加などが
話題になっているみたいですが、またいつか買いたいです。
readymade TV volume two [DVD]
ピチカート5の活動の中で、ある意味、最も印象的な事件だったとも言えるアルバム、「Happy End of The World」の曲が中心のPV集です。
一曲目、pizzicato流ターンテーブリズムトラック『Lesson 3003 part1』がまず圧巻で、音に合わせて継ぎ合わされた映像が、目まぐるしく行き来し、これまでに無い映像作品になってます。他の楽曲のも非常にハイセンス極まりなく、叙情的なムードがカッコイイ『メッセージソング』や、「ロシュフォールの恋人達」を彷佛とさせる、まるでキャンディーのようなパステルカラー使いの『ベイビィポータブルロック』、昭和の歌番組をパロディしたようなユーモアたっぷりの『イッツ・ア・ビューティフルデイ』等、アイディアの宝庫のような仕事ぶり。
ほぼ全編に渡り、groovisionsが制作している点も注目です。
ファンのコレクションアイテムというには収まり切らない作品だと思いますので、映像を勉強されている方やミュージックビデオ、ファッションに興味のある方には是非、幅広く観ていただきたい。海外アーティストとは全くベクトルの違うアイディア、センスが満載です。