小公子セディ(7) [VHS]
ある日、暇を持て余して野球で遊んでいたセディを、馬番のウィルキンスとコッキーは不思議そうに眺めていた。イギリスでは野球はほとんど知られていないため、セディは2人に野球を教える。もっと大勢のメンバーで本格的に野球をしたくなったセディは、屋敷の使用人達を総動員して野球の道具を作り始める。この一代プロジェクトに、何と伯爵までも参加することに。・・・
この7巻では、セディが屋敷の使用人達と一緒に野球を楽しんだり、アールスコート村の少年ハートルが抱える問題に胸を痛めたり、周囲の人々とふれあうことで、少しずつ領地の様子を知っていくプロセスが描かれています。ハートルと友達になることで、アールスコートの住宅問題について考え始めるというストーリーは、セディが「おじいさまなら、アールスコートの家を直してくれる」と信じて、伯爵が一途なセディの思いに少しずつ感化されるという重要なポイントの役目を果たしています。また、セディの母親アニーも、アールスコートの貧しい人々たちを訪ね歩き、病気の人々を看護する献身的な活動をたゆまず行っています。離れていても考え方や行動はそっくりであるセディとアニーの絆を思わせるエピソードです。
経験を盗め
糸井重里はやはり実力あるな〜というかんじです。テレビタレント化してしまったなんてネガティブな意見をする人もいるようですが、この対談を読めば言葉のプロであることを実感します。個人的には食に関する話がいちばんウケました。なんで好きな食べ物の話からチャクラにつながるのか。深いものの見方があるものです。切り口、視点の斬新さはお笑い芸人に通じるものがありコミュニケーションの勉強にもなります。
小公子セディ(8) [VHS]
セディと一緒に教会に出かけたドリンコート伯爵は、セディの親切な行いに感謝する村人達の姿を目の当たりにする。ところがセディは、親切な行いは皆おじいさまによるものだと言って、村人とドリンコート伯爵を驚かせる。さらにセディは、伯爵がアールスコート村の家々の建て替えを予定していると言い、村人達は伯爵への考え方を少しずつ変え始める。・・・
ドリンコート伯爵の領地、アールスコート村の住宅問題は、本来は原作には登場しないエピソードです。セディは友達になったコッキーやハートル、ピーター達などの村の子供達と一緒になって自ら建設現場の仕事を手伝います。ちょっと出来すぎているんじゃないの、なんて考えてしまいますが、セディのまっすぐな姿に今まで「鬼伯爵」と噂していた村人達も考え方を和らげていく過程は、何だか嬉しくなってしまいます。伯爵の方も、セディの母親アニーのことを少しずつ理解し始めているところもポイントです。
必殺!The BEST
全シリーズ殺しのテーマを収録し、ファンなら様々な場面が思い出されるのではないでしょうか。しかし、作品によっては、何種類かの曲を使用しているので、収録時間の都合からか「完全」とはいえない。(左内や主水の、おなじみのテーマ曲がない)でも、出るべくして出たCDです。
小公子セディ(5) [VHS]
この5巻ではいとこのブリジットやドリンコート伯爵など、セディの優しく純真な心に影響された人々の姿が描かれています。時として真実を話すことや他人の心を思いやることは難しいけれど、勇気を出せば奇跡は起こるというエピソードがあたたかく描かれています。伯爵はまだまだ頑固だけれど、早くもセディの名君としての才能を見出すなど、セディに一目置く場面があってとても嬉しく思いました。