蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT スペシャル版 [DVD]
この作品は、TVシリーズの一年前のお話です。
本編の内容は約一時間しかないだけあってテンポも良く、
とても素晴らしい出来です!
主人公の僚の愛犬、プクの動きがまた良かった。
何度見ても泣けます!!
ただちょっと不満なのは、特典ディスクの中に入ってる未収録部分を
本編に再編集して一枚で見たかったです。
通常版はTVオンエア版、スペシャル版は未収録再編集版なら、
この価格でも納得できたんだけどな・・
そんなわけで、ほんとは星5つにしたいけど星4つで。
マルドゥック・スクランブル(4) (少年マガジンコミックス)
冲方丁の『マルドゥック・スクランブル』を原作としたSFコミック。最初の頃は原作にある程度忠実だったんだけど、最近は、その世界観は共有しながらも、独自のマルドゥック・スクランブルになってきている。
もともと、ちょっとこの画風に馴染めなかったこともあったんだけど、だいぶ画にも慣れてきたし、むしろ、なかなかいい画を描くように思えてきた。
それ以上に、この大今版のマルドゥック・スクランブルは、冲方丁の原作の世界観をうまく共有しながら、さらにそれとは違ったストーリーを展開することによって、もうひとつのマルドゥック・スクランブルといっていい作品になってきたように思う。
しゃべるイルカがでてきたり、バロットの能力としてネットワークへの侵入を盛り込んだりしたりするところなんて、往年のサイバーパンクの名作、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』を思わす。ギブスンファンとしては、ちょっと嬉しい。
次号からはいよいよ有名なカジノシーン突入とのこと。期待したいところだ。
蒼穹のファフナー (電撃文庫)
2007年5月現在GYAO無料アニメでファフナーを見始めて、それでファンになりました。そこでこの本も購入させていただいたのでしたが・・・とても個人的意見になるかもしれないのですが、翔子ちゃんが沢山出てきて素直に嬉しかったです。アニメの方ではやっと活躍!の初陣で亡くなってしまったので・・・しかも亡くなった後にも悲しいことがあったりして・・・もんもんとしていたので「幸せいっぱい恥らう翔子ちゃん!」のシーンがあるだけでもう。星5です!{すみません私は女なのですが翔子ちゃんファンなんです2番目に好きなのも女の子で真矢!}でもですね、文章も読みやすくアニメとの矛盾もなく{私にはほとんど無いように思えました}感情移入しやすく楽しく、でもシリアスもあって。お徳!って感じでしたよ。同化現象の体感の表現は圧巻!です。うわーそんな感覚だったんだー・・・と、思わず腕とかなでてみちゃいました。どうです?怖い!けど読みたい!って気分になったかな?!お勧めですよ!{でもファフナー知らない人はこの本だけ買っても楽しめません。ご注意を!}
天地明察
物語はおもしろかったですが、天文学・暦学に関する記述に問題があります。
1、渋川春海は地動説をうけいれていたのか?
123ページに、「中国(清国)でも地動説に疑問の余地はなく、当然、日本でも天文観測に特に長けた一部の者たちにとっては常識だった。」とありますが、ウィキペディアの「地動説」の項の「地動説と日本」のところには、「日本で通詞の本木良永が『和蘭地球図説』と『天地二球用法』の中で日本で最初にコペルニクスの地動説を紹介した。」とあり、この本木良永という人は1735年生まれで、『天地二球用法』は1774年の出版であるので、とても渋川春海(1639〜1715)が地動説を受け入れていたとは考え
られません。
2、著者は緯度と経度をとりちがえているのではないか?
442ページに、「授時暦が作られた中国の緯度と、日本の緯度、その差が、術理の根本的な誤差をもたらしていたことを実証したのである。北極星による緯度の算出、その”里差”の検証、さらには漢訳洋書という新たな視点によって、その誤謬が確実なものとなった。」とありますが、貞享暦は授時暦をベースに日本と中国の経度の差を補正して作られたもので、緯度の差を補正して作られたものではないと思います。
3、渋川春海はケプラーの第1、第2法則を発見したのか?
442ページから443ページにかけて、あたかも渋川春海がケプラーの第1、第2法則を発見したかのように書かれていますが、ケプラーの法則は地動説を前提としており、春海はおそらく天動説に依っていたので、ここの記述はおかしいと思います。
黄道上を太陽が動く速さが一定ではなく、もっとも速くなる時期や遅くなる時期が授時暦が作られたころ(1280年頃)と春海の時代(1680年頃)ではずれていることは、春海も理解していたと思いますが、それがどうしてそうなるのかは分からなかったのではないかと思います。
4、著者は「宣明暦」や「貞享暦」等の二十四節気の配置法が平気法であることを知らないのではないか?
442ページに「近日点通過のとき、地球は最も速く動く。逆に遠日点通過のときには、最も遅く動いているのである。これは、たとえば秋分から春分までがおよそ百七十九日弱なのに対し、春分から秋分までは、およそ百八十六日余であることから、実は既に明らかになっていることでもあった」とありますが、「宣明暦」も「授時暦」も「大統暦」も「貞享暦」も平気法(恒気法、時間分割法)で二十四節気を決めているので、春分から秋分、秋分から春分の時間間隔は同じです。日本で実施された暦法で442ページの説明がな
りたつのは、二十四節気を定気法(空間分割法)で決めるようになった「天保暦」(1844〜1872実施)だけです(今のいわゆる旧暦は「天保暦」を元にしているのでこの説明はなりたちます)。
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT 通常版 [DVD]
話の構成、キャラクターの個性など一つのアニメとしての完成度は高いと思います。けれど、本編の半年前の出来事として、本編とは全く別の話と言っても過言ではなく、本編が好きだった方には少し物足りないかもしれません。ストーリーも基本的に暗いです(苦笑)けれどもその分、本編を知らない方も見やすいと思いますし、本編とは別の新しいアニメとして見れば楽しめると思います。
・・・それにしても値段が高いですよね;もうちょっと安ければ購入しやすくなると思うのですが・・・。本編然り。