
本からはじまる物語
閉じられている時、本は遠い場所にある。
まだ見ぬ場所で在り続ける。
けれど、読み始めた途端に、本の世界は自分の周りに満ち始め、
いつの間にか自分も本の世界の住人になる。
18人の作家達の短く、それでいて濃い内容のストーリーは自分を
まだ見ぬ世界へ導いてくれます。
もっと知りたい、もっと読みたいと感じさせてくれる一冊です。

アッチェレランド~堕天使たちの囁き~CONTENTS.3 [DVD]
あの前作で衝撃だった玉希シナリオの続編。続編としては合格であったが、
やはり今回も原作に比べるとパワーダウンが否めない。
しかし、前作で死んだはずのあのキャラ(神田くんじゃありません)が
復活して再登場したり、新キャラの君葉もストーリーは短いものの、
まずまずの話で、世徒ゆうきファンには楽しめるものの、
そうでない方には、ストリン〜アルティメイタムまでの話の方がおすすめです。
ストレッタはあまり面白くなかったので。
とりあえず、次回でストリンジェンド、アッチェレランド、アルティメイタム・セラ
ストレッタ、そして再びストリンジェンド、アッチェレランドと長らく続いてきたこのシリーズも
とうとう本当に終わってしまうらしいのですが、頼むから最後は作画だけでも
全力を注いで欲しいです。

地球儀S26-61V(地勢)
小学生の息子用に購入しました。
自分も1年生になった時に同じような地球儀を買ってもらったので。
インテリアとしては古地図風のデザインのものも考えましたが、
見やすいのが一番だと思います。
海ややっぱりベージュではなく青がいいと。
学校の教材の地図帳によく使われている帝国書院のものなので、安心感があります。
テレビを見ながらときどき地球儀で場所を確かめたりしています。

小説ガッシュ
吉田二本立て…
と言っても王様と神官シリーズの外伝はほんっとに短いです。
タイトルは「渇望〜少年の日のらごうとさしゃ」
幼い二人、王様が神官に戦士を諦めさせ神殿へ送る苦渋の選択のまさにその只中にある頃のお話。
王様の一人称。はー切ないとかより、このころから愛が重くて息苦しい。
某BLの台詞にもありましたけど、らごうの愛は果てしなく大海の水が大地に襲いかかる津波のようなもの、
さしゃは大地、それもいわば乾いた砂漠だったから受け止められたんだなーって。
ま、割れ鍋に綴じ蓋とも言いますがw
巻頭の青色蜘蛛は秀逸。
イラストは金ひかるさん。
ちなみにこちらの主人公たちが裏表紙にも描かれてます。
大正〜昭和初期かな。
江戸川乱歩みたいな雰囲気。
謎めいた人形のような隻眼の美貌の青年と、彼に比べれば凡庸でどこにでもいそうな寡黙な好青年の危うい駆け引き。
学生時代に秘めた想いを抱いていた隻眼の彼に思いがけず再会し、心の闇を暴かれていく。
短い、なんてことない話なのに、エロスだだ漏れ。
直接的な描写は…あるともないともいえる。
展示中の蝋でできた男の尻に欲情、指だけで飽き足らず男/根挿入して、
抜いた後の『白い涙』に煽られて、タンク空になるまでやりまくったそうですよ…
京極夏彦の名前を出したらクレーム来るか?
でもそれくらい、目眩がするくらい、世界がゆがんで見えた。
青白く薄い肌の下に潜む蜘蛛よ。
二人のこのあとが読みたい…
ほかにノベル→水壬楓子、綺月陣、栗城偲、鳩村衣杏、森本あき、可南さらさ、
コミック→千葉リョウコ、黒木えぬこ
・・・どれも可もなく不可もなくという感じ。手堅いです。
綺月さんは龍と竜シリーズの最新作「〜逆鱗〜」。次郎×楓太で、お決まりの隠し子騒動。
まあ、よくある話なんでコメントしようもなく。
可南さんは「セカンドラブ」お得意の切ない系のお話。
捨てられてセフレだったんだと思い込もうとするけど全部誤解で暑苦しいほどらぶらぶでした。
この作家さんの、こういう話に弱い自分がいるw
ちなみにガッシュ文庫創刊5周年記念小冊子が付いてました。
最近の文庫本の続編たち。
・沙野風結子『くるおしく君を想う』番外編「意外性の恋愛学」
・バーバラ片桐『極道の妻』番外編「極道の浮気調査」
暇な主婦向けの昼間の番組の「こんな傾向があれば浮気!」というコーナーのせいで始まる騒動。
相変わらずの超絶ばかっぷりがほほえましい。
傍目にも新妻にらぶらぶなのに浮気を疑われてしまう組長の情けなさにうっとり。
・小塚佳哉『キス&クライから愛をこめて』番外編「キス&クライから、さらなる愛をこめて」
クワドクワドのコンビはウケました。いやー楽しかった。現実のスケート界の趨勢からは逆行してるけど。
・火崎勇『信じてないからキスをして』番外編「信じてないけど恋をする」
・朝香りく「ろくでなしにルージュとくちづけ」
「鬼/畜弁護士×極道見習い、淫らな更生指南」という煽り文句。
なかなかお得かと。
まだアンソロ扱いとのこと、定期刊行化をお祈り致します。
まずは季刊から?

地球儀N32-6(地勢)
帝国書院は地図の会社として有名であるが、地球儀もそれに準じて精度が高い!また本体のデキ(造り)も良い。
実際に距離などを計算しやすく出来ているし、地図での技術が多く活かされているのだろう。
さすがは帝国書院、イイ仕事してます!