姫ちゃんのリボン 1 (集英社文庫―コミック版)
自分は男なのだけれど、凄く面白く、楽しく読むことができた。
性別関係なく読むことができる、そしてそんなことは関係ない作品だと思う。
だが、男性が楽しく読むためには「初めの一歩」を踏み出す勇気を持つことが必要だ。
「男は『少年マンガ』、女は『少女マンガ』」といった時代はもう時代遅れだといわれている。
その証拠にマンガ喫茶などに行くと、『のだめカンタービレ』『花より男子』『君に届け』などを読んでいる男性をよく見かける。
でも、そんな考えは時代遅れだということは分かっていても、やっぱり男の自分が少女マンガを読むことには抵抗があった。
アニメを見て原作にも興味を持った本作に関しても、やっぱり手にすること、読むことには少し恥ずかしさがあった。
だがその最初のその段階さえ超えてしまえば、もう「恥ずかしい」なんて全然感じない。
ページを進めるスピードは止まらず、全10巻なんてあっという間に終わってしまった。
もう少ないとは思うけれど、まだ自分と同じ「時代遅れ」の考えを持った人はいると思う。
そんな人は是非『姫ちゃんのリボン』を読んで欲しい。
最初は抵抗があると思うけれど、「初めの一歩」さえ踏み出せばきっと楽しく、面白く読むことができると思う。
姫ちゃんのリボン DVD BOX 3
「姫ちゃんのリボン」は10年以上前にテレビで放送されていたアニメです。小学生だった私はとてもこのアニメが好きでDVD化のお陰でいつでも姫ちゃんの元気、大地のかっこよさを見ることが出来ます。姫ちゃんの元気な笑顔やポコ太のかわいさ、大地の優しさがこのアニメの人気の秘訣だと思います。
DVD BOX3の内容は47話〜最終話(61話)までで、Vol.11では特典映像としてクレジットなしの「オープニング」「エンディング(2曲)」があるのでファンとして嬉しい限りです。
姫ちゃんのリボン 3 (集英社文庫―コミック版)
突然大地を襲ったポコ太。大地は怪我を負ってしまう。どうやら誰かに操られている様子のポコ太に、大地は不審を抱く。・・・
謎の転校生、有坂静の正体をめぐって大地と姫ちゃんが大ケンカ。おまけに姫ちゃんが所属する演劇部は部員が足りなくて廃部の危機に。姫ちゃんのまわりはまだまだ騒動が多いようです。
姫ちゃんのリボン 2 (集英社文庫―コミック版)
学校の問題児、小林大地の弟、森太郎を誘拐犯から救うために大地の目の前で変身してしまった姫ちゃん。ところが大地は、姫ちゃんの魔法のリボンの秘密を誰にも明かさない、と約束してくれた。頼もしい秘密の共有者が出来てホッとする姫ちゃん。そんなある日、謎の転校生、有坂静が現れる。・・・
姫ちゃんって本当に考えなしに行動してしまう無鉄砲者ですが、とても勇気のある素敵な女の子だと思います。それでも、初恋の支倉先輩への想いに自らきっぱりと決着をつけるところなど、女の子らしい一面もあって、ますます姫ちゃんが好きになりました。
廃部寸前の演劇部を救うために有名人に変身して騒動を起こしたり、クラスメートにリボンの秘密がバレそうになる度に、「秘密の共有者」となった大地に助!けてもらう姫ちゃん。いざという時にはいつもそばにいてくれて何かと力になってくれる男の子の存在って羨ましいです。
姫ちゃんのリボン (1) (りぼんマスコットコミックス)
水沢先生のメジャー化成功作品であると共に、凋落のスタートともなった作品。
アイテムを使って魔法世界になる・・・という設定自体は全く目新しくなどないのだが、この作品以前の作品がシリアス路線だっただけにギャップで驚かされた。それ以前の作品よりも小さい子供を読者に意識したのだと思う。ぬいぐるみのライオンが喋ったり、目覚まし時計が話したり、好きな男の追っかけをしているライバルの騒がしい女の子が出てきたりと「お約束」な要素がふんだんに散りばめられてアニメ化もされての大ヒット・・・・にはなった。確かに。しかしこの作品のコメディ調の雰囲気が今後に連載していく他作品にまで及んでしまうとは誰が思ったことだろう。絵柄も明らかに丸っこくなった。何よりも話の展開が「アホらしくなった」ことが大問題。そういう作品が掲載誌「りぼん」の看板だと必然的に雑誌自体も幼稚化していくことになった。
水沢先生の作品は「これ」しか知らないという人も多いことだろう。この作品よりも前の作品と、後の作品とでは全く路線が違ってきていることは続けて読んでいた方には一目瞭然だ。