性悪猫 (やまだ紫選集)
訃報で初めて、やまだ紫の名を知りました。
初めて読んだ時、づらづら〜っと読み流してしまい、
言葉の意味が理解できなかったので、
何度も、咀嚼するように、読み返しましたら、
涙が出ました。
一語一句、たいせつに読みたい作品です。
あと、巻末の猫の絵がきれいでした。
トミカ №025 光岡 オロチ (箱)
トミカとしてはラ・セード、ビュートに続く光岡車第三弾となる。
2001年の東京モーターショーに実車を出品して以来、待望の市販化をされたクルマだが、やはりどこかのミニカーメーカーでもモデル化してくれないかなと思っていたら、いの一番にトミカでモデル化してくれた。
プロポーション、ディテール共に申し分無いものだ。カラーは紫のみだが、いつぞやのフィットやマーチみたいに6色くらいのカラーバリエーションのセット物を出してくれると面白いと思う。あと、欲を言えば、これだけ出来がいいモデルなので、トミカリミテッド化してくれれば、更に良かろう。
しんきらり (やまだ紫選集)
普通に四半世紀、マンガを読んできている人なら知らぬ人はいない作家。
やまだ紫は間違いなく「女性漫画家」の始祖の一人だ。
70年代に「COM」でデビューし「ガロ」に移り「ビッグコミック賞」佳作も取った。しかしすぐに結婚と出産育児で休筆。「性悪猫」で復活しその後火山の噴火のごとく名作を立て続けに発表する。「しんきらり」は団地に住む子ども二人と平凡な夫を持つ主婦の物語で、不倫や子どものエキセントリックな不幸やドラマも何も起きない。平々凡々とした日々が描かれていく。
しかし世の中、この平凡な日常こそがドラマであるということに気付かせてくれたのが、やまだ紫である。
昨今絵柄が古いとか、ディテールに時代を感じるとか、そういうことで表層的にしか作品を読めない人もいるものだが、余計な上っ面の部分を取り除いて核となる作品そのものを見るとき、やまだ紫の作品はどれもきらめく宝石のような輝きを失わない。
これから母になる少女たち、いま母であり妻である女たち、そして何より世のオトコどもに読ませたい。読むべき作品だ。