手作り立体地図有珠山
有珠山という山は8000年ほど前の大噴火による山体崩壊以前は富士山型の美しい山形をしていたという事なのですが今は観る方向によって山の中心に有る幾つかのドームの重なり具合が異なり、非常に分かりづらい山容をなしています。その意味ではこうした立体地形図は分かりやすく値段だけの価値は充分に有り地元の人々や観光客まで含めて作り眺める値打ちは充分有ると思うのですが惜しむらくは山容が2000年の噴火前のものであり現在のものとは違います。採算ラインからすると難しいのかもしれませんが一番新しい2000年噴火後のものを作成し地元の小・中学校や土産物店などに葉書等の情報を入れると販売効果が有るのではと思います。
有珠山 火の山とともに
2000年の有珠山の噴火のときに大活躍した北大の岡田先生の本です。
タイトルから想像されたのは「有珠山に関する研究成果の発表」です。
しかし、中身は思いのほか強烈で、自らの体験を通じて日本の火山予知や
防災の問題点を浮き彫りにし、さらには今後進むべき方向までを明快に示
していました。
危険を知っている研究者の責任として、火山学者が災害軽減のための活動
にまで積極的に取り組んでいるのが世界の常識のようです。
しかし、火山の近くに住んでいる人たちには、それぞれの生活があるので、
ハザードマップのようなものをつくってもすぐには受け入れられない。
仮に火山活動が認められて噴火が予知されていても、従来の生活を壊した
くないから、避難すること自体に抵抗がある。しかも、行政も住民の生活
を破壊するような防災には消極的で……。
有珠山の噴火のときも含めて、このあたりの問題を現場で動きながらどう
クリアしてきたというのは、やはり具体的で非常に面白かったです。
惜しむらくは、著者の半生を綴る中でこのようなものが表現されているた
め、やや散漫な印象を受ける点です。
いずれにしても、火山の問題に関心がある人、火山による災害ともつき合
いながら生きて行かなければならない人が「最も知りたいこと」が書かれ
ている本だと思います。
空から降ってきた猫のソラ―有珠山噴火・動物救護センターの「天使」 (ドキュメンタル童話・猫のお話)
カラスに食べられそうになったり、そのまま死んでも不思議じゃないほど傷ついた体で、よく頑張ったね、ソラ。
ソラを産んだお母さん猫のシロや、その飼い主の朋子ちゃんの家族はソラのことを知っているのでしょうか。
一匹でも多くの動物たちが幸せな生涯をまっとうできるよう、これからも私は戦います。