ソラニン メモリアル・エディション 初回限定生産2枚組 [DVD]
宮崎あおいさんの映画はほとんど全部見ていますが、従来の彼女の良さを再認識できるとともに、新しい彼女の良さを発見できる作品だと思います。
また、キャストひとりひとりが各々の役によくハマっていて、桐谷健太さんや伊藤歩さん、チョイ役で出てくるARATAさんなんかも『さすが!!』という感じで、サンボマスターの近藤洋一さんもすごくいい味を出していたと思います。
原作のファンだと賛否両論があるかもしれませんが、私は原作を読んだことがありませんので、その分すんなりと作品に入り込むことができました。
『人生ってなんだ?』という誰でも一度は考えるようなことをテーマにした作品ですので、誰が見ても何かしらは胸に残るような映画だと思います。
個人的には、最後まで涙が止まりませんでした(笑)
うみべの女の子 1 (F×COMICS)
すごく尾をひく締めかたで、ものすごく先が気になります、それにしてもエグい…。
浅野さんは、さらっとした、でも写実的な絵で、すごく濃く重い内容を描きますね。
ときどき入る登場人物たちの年齢相応のかわいらしさと、行為をしているときのカラッとしたいやらしさのギャップが好きです。
これ隔月刊の連載だから、次の単行本の発売も先になるんだろうな、
待ちどおしい…。
ソラニン スタンダード・エディション [DVD]
主役の宮崎あおいを含め、キャスティングがいい。また、ストーリーも原作に忠実でよけいな演出を入れていないので、盛り上がりはないが原作の雰囲気をよく出している.アジカンの曲も雰囲気があっていい。日本映画はやたらと原作をいじくり回して、ぶちこわしにするので、あまり期待していなかったのがよかったのかも.ソラニンってジャガイモの芽の毒のことだったのかと納得した.
ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)
バンド青年の種田は、繊細で鋭敏な感受性の持ち主。
同棲しているOLの芽居子は、フリーターである種田に将来への不安を
感じつつも、生活を支えている。
大学時代から続いてきた平凡でゆるやかな二人の日常は、会社生活に
耐えきれなくなった芽衣子が「自由」を求めて退職したところで変化を迎える。
芽衣子の貯金がつきるまでが、東京生活のタイムリミットになったのだ。
好きなことだけやって生きていきたい。だけど現実は甘くない。
アタリマエだった平凡な日常はタダじゃなかった。
種田はバンドで生きたい、夢がかなわなかったら、すっぱり諦めると覚悟を決める。
輝かしい夢へのチケットが手渡されそうになるが、それは二人が理想としていた夢ではなかった。
私は、種田や芽衣子のように「大人社会への違和感」を覚えない子供だった。
一日も早く大人になって、身を切るような修羅場で戦うことで生き抜きたいと思っていた。
そうして誰よりもシビアでしたたかな大人になった。
それなのに、浅野いにおの作品を読むと不安になる。私が知らなかった、見えなかった世界がここにある。
生きることに不器用だった旧い友人たちを思い出す。
平気で大人をやれてるお前らには、大事なものなんて何も見えちゃいねえよ、と突きつけられた気がした。
私のように、人それぞれが全部違う、というアタリマエのことを理解しないで大人になってしまったアホの皆さんへ。
「浅野いにおって何度読んでも全然わからねえ〜!」と声にならない叫びを上げましょう。
それでいいのです。そう簡単にわかられてたまるか、ってのがロックの魂。
おざなり君
このマンガは奇妙だ。
前半はしりあがり寿を連想させる絵柄で、延々と(後半への伏線を張りながらも)不条理ギャグが展開されていくが、
後半からは急激にトーンを変え、やぶさか部長の過去、おざなり君とやぶさか部長の関係を中心に、ノスタルジックな色合いの物語となる。
従来の著者のファンだと、読み始めはかなり困惑するかもしれない。
が、読み終わってみればこれは間違いなく浅野いにおのマンガであると感じられるはずだ。
その特異な構成ゆえ、この作品は「否」が多目の賛否両論かもしれない。