NHK大河ドラマ総集編 翔ぶが如く [DVD]
この大河ドラマは、私が今まで見てきた大河ドラマで一番感動したものだった。キャストが素晴しかったこともあるけれども(特に鹿賀丈史さんの大久保翁は素晴しかった!)、この個性のキッツイ時代を生きた人物を、個性バリバリの俳優が演じているところが魅力だったと思う。そして原作の司馬さんが言わんとしていた、「西郷と大久保は時代が変わって天敵になったのではない」といったメッセージが、ちゃんと伝えられていると思います。最後、大久保翁暗殺のシーンは涙なくしては見られません。幕末・明治維新というと、男性ばかりが目立つところがありますが、女性もしっかり描かれていて、好感が持てました。西郷の妻や大久保翁のとても面白い、機転のきく奥方、そして彼女たちの悲しみ。同じ女性として、もし波乱の人生を送る夫を持つことになったら、こんな風に生きれるだろうか、とよく思ったものです。
ドラマ自体は原作「翔ぶが如く」に忠実なわけではなく、他に「竜馬がゆく」なども読まないとわからないところが多いですが、残念なのは総集編ということで、幕末にはよくフォーカスが当っているものの、後の肝心な大久保・西郷の決裂、そして西南戦争あたりが端折られていてものすごく残念でした。このドラマだけはフルでDVDで見たい。今でもそう思っています。
やめたくなったら、こう考える (PHP新書)
この本は、「わたしは好きだから走っていたわけではありません」という1文から始まります。スポーツ選手は、自分の競技が好きでなければキツい練習に耐えられないのではないかと思っていたので、冒頭から衝撃を受けました。
そして、何かを続ける時に「好きだから」ということが理由にはならない。逆に言えば、「嫌いだから」といってやめる理由にはならないということを本書で教わりました。
タイトルに「やめたくなったら、こう考える」とあるように、人は誰しも何かをやめたくなる時があると思います。やめることが必ずしも悪いことだとは思いません。ですが、何となく嫌だからといって考えるのではなく、どう考えていけばいいかを本書では教えてくれます。
また、この本には有森さんの競技人生が書かれています。良い意味での諦めの悪さが道を拓いていったんだなと感じました。
私も今後何かをやめたくなる時は必ず来ると思いますが、その時にまたこの本を読み直してパワーを貰いたいと思います。
あの頃映画 「226」 [DVD]
これはメロドラマ臭の強い226事件映画、当時の松竹系オールスター総出演作品、
映画は冒頭で当時の状況を概説、続いて決起部隊出発、暗殺と占拠実行、解決への迷走と投降、と時系列で進む、要所要所に決起将校たちの家族団欒シーンが挿入される、基礎知識がないと少々わかりにくいかもしれないが、一種のドキュメント風作品としてはなかなか楽しめます、特に昭和11年の再現には当時の松竹の総力を結集したといってもいいくらい力が入ったもので、山王ホテル前の部隊対立シーンなど思わず見とれてしまいます、
まるで戦勝のように景気が良かったのは26日だけであっというまに祭りの後状態になってしまう惨めさはよく描写されています、決起将校たちは決起の準備においてはまことに狡猾かつ効率よく準備したものの、決起後の行動についてはまるでその後の大日本帝国陸海軍が大東亜戦争で証明したとおりののんきさを先取りしていたとも表現できるでしょう、大げさに表現すれば226事件が大日本帝国陸海軍の終わりの始まりだったことになるでしょう、
彼らは決起さえすれば天皇もそして国民たちも自分たちを支持してくれるなんて本当に思ってたアンポンタンなんですよ、 そしてこれが実は重要なんですが、軍隊内部の中堅としてもっとも働かなければならない尉官クラスが暗殺ひとつ満足に実行できない腑抜けたちだったこともわかりやすく描写されています、昭和維新だ革命だと余計なことばかりに頭を使い軍人としての本分が疎かのまま長く軍隊生活を続けていた馬鹿者たちだったことが彼らに好意的な描写ゆえに逆に明確になってしまってるのが面白い、(尉官クラスは現在の企業であれば課長・係長クラスにあたる職です、組織の実働部隊としての重要さがそれで想像できるでしょう)
まぁ、しょうがないことなのだが軍人たちの軍服の品質が良すぎるのが難点、二等兵までまるで将官クラスと同等の軍服を着ているように見えてしまうのがリアルさを損ねています(だからなぜか歌舞伎っぽい印象がある)、逆に女優たちの銘仙姿はほれぼれできる、女優も男優も全員が昭和生まれならではの顔立ち(女優もみな薄化粧)なのは現在では同じ内容で撮影しても平成生まれの青年たちを並べては絶対に見られないものです、 薄化粧の女優でもっとも驚かされるのが初々しい南果歩、まるで素人のような素朴な化粧で役に臨んでおり、この素朴な愛らしさはかつての成瀬映画の田中絹代を髣髴とさせます、本作の南果歩を美人と認識できない人は現在のメイク技術に染まりすぎと反省したほうがいいでしょう、
決起将校に同情的な作品なので勘違いしないように以下記します、
この映画の描写ではまるで暗殺された重臣たちは本当の悪人のように見えてしまう、本当の悪人は決起将校たちのほうなのにです、226事件はテロ行為であり決起将校たちはテロリストなのだという自明の事実がなぜかなぜか希釈されているのです、
本作が中途半端な仕上がりなのは昭和天皇がまったく登場しないからと断定できます、平成元年の製作ということを考慮すれば昭和天皇の表情をださずとも陛下が「朕みずから近衛師団を率いて鎮圧にあたらん」と怒声を上げたシーンだけでも挿入すれば作品の印象はずいぶんとかわったでしょう、「お前たちがまごまごしているなら俺が自分で鎮圧にいくぞっ!」とその生涯で数少ない強い感情を昭和天皇が表したのも決起将校たちがテロリストであり共産主義かぶれの逆賊たちであると速やかに見抜いた昭和天皇の英邁さであり、それこそがこの事件の最重要点でもあることを忘れたくないものです、
決起部隊の合言葉が「尊皇討奸」、劇中せりふとしても占拠場所の幟としても繰り返し登場します、幕末期の流行標語「尊皇攘夷」にかけた言葉なのでしょう、尊皇とは天皇への敬意、討奸とは天皇側近の悪者たちを退治するという意味です、四文字熟語とすればそのまま文字とおりの意味で解釈できますが、さてその真意はどうだったか? 幕末期から昭和20年まで尊皇という二文字はまさに文字とおりオールマイティ(全能)な言葉であり、尊皇といいさえすればすべて許されるような状況だったことを忘れてはいけないでしょう、自分の行為を正当化するためには尊皇といいさえすれば許された面があったのです、
天皇側近が国内の真実を昭和天皇が知らないようにしているから決起したという言い訳は、昭和天皇個人がまったく情報収集能力も状況判断力もない愚かな人物と断じていることになるでしょう、だからこそ昭和天皇の怒りに触れたともいえる、歴代天皇中で昭和天皇は最優秀の数人であったことは今では自明と思われ、歴史上最高度に国家が複雑な機構となったことを考慮すれば歴代最優秀といってもいいと考える、
わたし革命
私もマラソンが好きで、個人的にフルマラソン大会に何回も挑戦しています。そういう背景もあり、本書を読む機会に恵まれました。
ハッキリ言って、予想以上の名著でした。
有森さんの半端でない、とことん凄い!情熱には驚かされました。
マラソンに関して、有森さんは世間で思われている以上に平凡な身体的資質しかなかったのに、オリンピックでメダルを取るまでの選手に成長した情熱の過程…。
ここまでやれるのか!と…。
人生全般において、熱い勇気を貰えました。
Tales of Eternia-THE ANIMATION- ドラマ&BGMアルバム「ラスト・サマー」
私はキールのソロ曲がどうしても聞きたいが為に購入しました(笑)
アニメ版をご存知の方でしたら、ドラマの内容なども多少よく分かると
思われるのですが、エターニアをゲームでプレイしたのみだった私は
あまり良くは理解できませんでしたιそれは了承済みだったことなのでいいのですが・・・それぞれの歌・キャラの声などはゲームそのままで、
それぞれみんないいキャラをしておりました。
ただ、アニメ版を知らない方にはちょっとツライです。