抗がん剤・放射線治療と食事のくふう―症状で選ぶ! がん患者さんと家族のための (がんよろず相談Q&Aシリーズ)
抗がん剤を飲んでいて、食欲がないとか食事がおいしく食べられないと医者にうったえても、「我慢して食べて」とか「食べられるものを見つけて」というような通り一遍の回答しかもらえません。しかし、この本は症状に併せてどのような食事が良いかや悪いかが一目瞭然。それもなぜそれが悪いかが書かれていて非常にわかりやすく参考になりました。さらに、特別な料理はなく、家庭で簡単に作れるものばかりで、本当に実用書です。普通に食欲がないとか口内炎で食事がとれないとういうような時にも利用できそうです。同じ内容のホームページ(http://survivorship.jp/)もあるようですが、やっぱりレシピは本が一番ですね。
俺、マジダメかもしれない…―「急性リンパ性白血病」で逝った最愛の息子へ
新潟に住む、ごくフツーの、クラスの人気者のようなタイプの高校3年生の男の子が
突然、白血病になってしまいます。
この本は、その彼トッシーくんのことが、
愛情いっぱいのお母さんの視点で綴られています。
偶然にも、トッシーくんと同じ出身地で同じ高校の卒業生で同じ担任の先生だった私は、「セカチュー」「恋空」のような悲しい話が現実に身近な場所で起きてた事に、大変な衝撃を受けて号泣でした。映画やドラマはキレイ過ぎます。青春時代は誰にでもあると思うけど、その真っ盛りの中で大病と闘って沢山の仲間との絆を深めて恋をしたり失恋したり、トッシーくんは普通の人よりも濃い人生を生き抜いた。偉かったね。
命を軽視している「自分は孤独だ」とか言うイマドキの若い人は、特に読むべきだと思う。
人間関係は自分で作るものだってことがトッシーくんを通じてわかると思うし、
トッシーくんのお母さんからは、母の愛情を思い出させてくれるでしょう。
今あるガンが消えていく食事 (ビタミン文庫)
有効率66.3%の奇跡は、4000例もの手術や研究のみならず「外科手術が成功したら私の務めは終わりでなく始まり」と癌患者を救おうとの著者の熱意からうまれたのだと思います。食事療法の本は数多く出版されていますが、本書では手術・抗がん剤・放射線の三大治療を決して否定せず、医師の指導により癌要因の半数である食事を改善することで治癒率を向上させており、実際の症例や体験者の手記も紹介され科学的根拠や信憑性があります。
最後で生活習慣病の効果にもふれていますが、私自身も食事療法の結果コレステロールが基準値内に低下し内服治療から離れることができました。本書には今あるガンが消えていく食事5日間レシピもありとても参考になります。食事の大切さを私たちはもっと認識しなくてはいけないと思える一冊です。
白血病「治療」日記―家族でのりこえた500日
急性リンパ性白血病の治療日記です。
「思い出すだけで辛く」て書けない部分もあったようですが、
白血病の闘病がどんなものなのかがよくわかります。
献血や骨髄バンクやさい帯血バンクのありがたさもわかります。
俺、マジダメかもしれない…―「急性リンパ性白血病」で逝った最愛の息子へ
白血病でなくなった、高野君の闘病記を母親である筆者がまとめた本。
読み終わると、命の大切さと共に、自分の子どもや家族と一緒に平凡だけど健康な日常生活を送ることができている幸せを強く感じた。
抗がん剤から、骨髄移植への闘病記は、リアルで読んでいて怖いほどだった。
高野君のご冥福を祈ると共に、一人でも多くの人が白血病から生還してくれるような治療法や、システムが確立されるといいのにと、考えた。
1時間程度で読みきれるので、ぜひ一度手にとってもらいたい本です。