南大東島シュガートレイン―南の島の小さな鉄道
サトウキビを満載したトロッコが、ゆっくりと、けれど力強く南大東島を走り行く……。今はもう見られない、どこか懐かしい風景が紙面に広がる。鉄道、トロッコ、離島好きの人にはたまらない、貴重な写真集だ。また郷土の人や一度でも南大東島を訪れたことのある人にとっても、メモリアル的な1冊としてオススメできる。
著者の写真は、まだ撮影技術が未熟な若い頃に撮ったものが多いのか、初々しさが感じられる。ヘンに狙った構図ではなく、ゆったりと進むトロッコの「素」を捉えているという印象で、かえって好感が持てるのだ。構えずに、「安心して観て読める」作品集と言えよう。同じ南大東島のトロッコを扱った既刊本よりはるかに安い定価にも感激!
沖縄県南大東島の国産ラム酒 グレイスラムCORCOR AGRICOLE (コルコル アグリコール) 緑ラベル 720ml・40度
そのままでは強すぎるので、ジュースやソーダーで割って飲むのがおすすめ。割っても、サトウキビならではの香りが残って、超高級カクテルが簡単に自宅で飲めてしまいます。アルコールの切れも良く、酔いが早いのに翌朝スッキリで二日酔いにならないところも気に入っています。
南大東島の人と自然(南大東島シリーズ1)
沖縄の離島のイメージで、
予備知識なく南大東島に観光旅行に行きました。
到着初日、島を散策してみて感じたのは
「ここは沖縄じゃないっ!!」ということでした。
気候は沖縄でも、建物や風景や言葉が、沖縄と違うっ!
集落の商店で販売していたこの本がたまたま目に留まったので、
購入して、早速、南大東島の勉強を始めました。
南大東島の歴史・文化・言葉、
それぞれの専門家が素人でも分かりやすい内容で解説してくれています。
解説用の写真も多く載っていて、さらりと読み切りました。
# 毎晩寝る前(1時間程度)数日かけて読みました。
島の背景を知ることができたので、
日に日に散策が楽しくなりました!
また、
巻末の観光スポット解説もお勧めです。
観光目的で南大東島に行く方なら尚更、読んでみてください!
島をより深く楽しむことができるようになります!!
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ただ欲を言えば、地質に関する解説も欲しかったです。
# 島のほぼ全域の地下が鍾乳洞、、なのにその解説は殆どない。
この本はシリーズ1のようなので、
今後のシリーズで纏めてくれることを期待しています。
辺境遊記 ―― キューバ、リオ・デ・ジャネイロ、小笠原諸島、ツバル、カトマンズ、サハリン、南大東島、ダラムサラ
これはただの遊記じゃありませんでした!小笠原諸島や南大東島という日本にある土地の歴史や
そこに暮らす人たちの人生を初めて知りました!
社会主義国家や隣国に翻弄される人たちの生活が、ニュースで見ている遠目の情報ではなく、この目で見てきたかのように
感じられそれぞれの辺境の土地について、人生について考えさせられました。
けれどその語り口は全然固くなくて、ゆっくりと時間がすぎてゆくような感じ。
辺境の土地で不便な土地で、貧しい土地で一人ひとりとの会話の中に悲壮感があまり感じられないのです。
下田昌克さんの描く人の表情がそう思わせるのでしょうか?
人は自分の境遇や国に対して諦め、受け入れていくときに楽に生きられるのか。
自分のアイデンティティをしっかり持っているからこそ、不便な境遇でも人生を受け入れ生きていけるのか?
どうなんだろう?豊かで便利な国に住んでいても葛藤があり不安がつきまとう私たちの方が不幸に思えてしまう部分もありました。
お気楽に読むつもりがいつの間にか深く考えさせられる作品です。
下田さんの絵や現地の写真も豊富で、自分も遊記したかのような気分になります。