サン=サーンス:交響曲第3番<オルガン>/動物の謝肉祭、他
このCD、発売は30年程度前で、それが価格を下げて、再販されたものだ。
当時、デュトワ指揮のCDは、演奏内容よりも録音が非常に良い事の方が、盛んに評価されていた。
なるほど、DDDのこの演奏の録音は、非常に優れていて、オルガンを交えた盛り上がりも素晴らしい。
カップリングの動物の謝肉祭も、雰囲気が良い。
デュトワの演奏は、弦も管もふんわりとしていて、鋭さに乏しい。
デュトワの他曲の演奏も、同様の傾向がある。
つまり、全体を通せば、フラットな印象の残る演奏だ。
こういう具合なので、アクの無い、さらりとしたものとなっている。
言葉が悪くなるが、個性に乏しい演奏だと言えるが、万人に受け入れられやすいと思う。
それを補っているのが、録音の素晴らしさだ。
演奏よりも、録音を評価したい一枚だ。
余談ながら、デュトワ指揮の幻想交響曲は、録音の素晴らしさが評価されて、録音部門の賞を取っている。
少々皮肉っぽいが、「録音のデュトワ」と思っておくと、ちょうど良い。
サン=サーンス:歌劇《サムソンとダリラ》 [DVD]
フランスは、イタリア・ドイツと並ぶオペラ大国のはずですが、ではフランスオペラの代表作を挙げよと言われると、ちょっと困ってしまいます。『カルメン』や『ホフマン物語』は個性的すぎるし『トロイア人たち』は生真面目すぎるし大作でありすぎるし…。そんな時心に浮かんだのが、この『サムソンとデリラ』です。音楽のつくりの点でも、題材から言っても、かなり典型的・代表的なフランスオペラと言えるのではないでしょうか。このディスクにおさめられた上演は、メトロポリタン歌劇場のもので、いつもながらの大規模で豪華な舞台装置、レヴァインの堅実な指揮で、この作品の魅力があますところなく表現されています。オペラ本体の終演後、この舞台で長年活躍してきたドミンゴに対する表彰式の場面が収録されており、これもなかなかの見物です。無論、本編中でのドミンゴの歌唱も素晴らしいものです。このディスクの発売を機会に、フランスオペラのファンが増えてくるかもしれない、と予感させる内容です。
サン=サーンス:動物の謝肉祭
『動物の謝肉祭』は1985年4月西ドイツ、『フェルディナンド』と『動物の祈り』が1981年4月、『小さな悲しい音』が1987年1月オーストリアで録音。
まず驚いたのは日本盤は2種類のライナーが用意されていて、一つは大人用(変な表現だが・・)一つが子供用になっているところだ。子供用は絵本のようになっていて、大きな字にルビがふられ、とても可愛らしくオトナでも読みやすい。こういう細やかな気遣いに感心した。
演奏はもうホントに完璧だ。まあ、ヴァイオリンがギドン・クレーメルでピアノがマルタ・アルゲリッチとネルソン・フレイレ。そして何と言ってもチェロがミッシャ・マイスキー。もうここまででどんな『動物の謝肉祭』になるのか予想がつく。面白いのが11曲目の『ピアニスト』。わざとへったくそにチェルニーを弾いてみせるアルゲリッチとフレイレの芸達者ぶりに思わず大笑いしてしまった。よほど年小の頃にチェルニーに恨みがあるに違いない。
そして13曲目の『白鳥』。何と高貴な演奏だろう。この曲はミッシャ・マイスキーのためにあるような曲だ。彼のコンサートでアンコールに弾いてくれたこの曲は今でも忘れがたいほどの名演だった事を思い出してしまった。彼のモンターニャ製のチェロの美しさ、そして彼自身の心の優しさがにじみ出るような演奏だ。
こんな凄い『動物の謝肉祭』を作ってしまうアルゲリッチに感服である。
ぐっすり眠れるクラシック
特に不眠という訳ではないのですが、リラックスしたい時や
夜にアロマディフューザーを使いながら一緒に聴いたり、部屋でくつろぐ時に
掛けます。とっても癒されます。
3、4曲目のジムノペディがとても綺麗で、どこか別の世界へ飛んで行きそうになります。
とにかくうっとりします。
サン=サーンス: 交響曲第3番/動物の謝肉祭、他
クラシックファンです。生演奏会も年に何回か足を運びます。
最近は、作家の時代が新らし目の作品を耳障りよく思います。(リズムや調に変化があって、楽しめる感じ)
このCDは出勤の車でずっと聴いています。