駅馬車 [DVD]
大袈裟に言えば、この作品以降のすべてのアメリカ映画、いや世界の映画がここから創めなければならぬと思えるほどの傑作。
たった9人の、たった96分間の中に込められた奇跡の映画美。
若き日のJ・ウェインもモニュメント・ヴァレーも、駅馬車の疾走もラストの決闘も、そしてハッピーエンドも。今はもう美しい詩となって映画ファンの頭上に舞っている。しかしこれは、未だ現役の種として何度でも観、育て、心躍らせ、語られるべき存在の「命」として有り続けるだろう!
駅馬車 (漫画・世界名作ムービー)
名作映画DVDに漫画がついてる企画が面白い。
映画は勿論文句無い極上のエンターテインメントなのだが
あまり期待してなかった漫画の出来も凄くいい。
初めてこの「駅馬車」に触れるなら、まずざっくりと漫画を読んで
そのあとジックリと映画を堪能して欲しい。
そしてまた漫画を読むというのが楽しい気がする。
駅馬車 [DVD] FRT-058
ラストの決闘シーンや前半の人間模様が魅せるにせよ、この映画の名声を決定づけたのは何と言っても、後半の駅馬車とインディアンとの追跡シーンでしょう。
インディアンに追われ、馬車は絶対的ピンチに陥る。そして併走するカメラのもと、J.ウェインは軽業師のようにスタントなしで馬から馬へと飛び移っていく・・・。
このあまりにも有名なシーンに代表される、今や映画史上に輝く傑作西部劇ですが、製作当時、ジョン・フォードの作品にしては制作費が小さいこと、当時無名のウェイン他、配役が地味であったことから、本国ではさほど出来を期待されていなかったといいます。
そのような裏事情があったにせよ、この作品は素晴らしい西部劇として完成し日の目を見ることになったのです。日本初公開の際には空前の大ヒット作となったことは言うまでもありません。参考までに、日本初公開時の宣伝文句が何とも面白いので紹介します。
逞しき開拓の精神、美しき人の情け、その二つを通じて死力速度を以って驀進する駅馬車、昼夜二日の激劇<スタークドラマ> ― ジョン・フォードの秀烈傑作絶賛裡に遂に登場!
(キネマ旬報 第720号 昭和15年7月1日号より)
なお、邦題「駅馬車」の名付け親は当時ユナイトの宣伝部にいた、あの故淀川長治氏です。
思えば、この映画が初公開されたのが昭和15年6月、フィルムの輸入があと半年遅れれば、日米関係悪化による民間貿易断絶の憂き目にあっていたわけで、デミルの「大平原」等と同様、この西部劇はタッチの差で戦前公開に間に合ったことになります。その後戦地に散っていく数多くの若者たちがこの映画に酔いしれたことを思えば、どこか感慨深いものを覚えます。
名残の陽だまり
テレビで拝見し、個展に行きたかったのですが遠方なので行けず仕舞いでしたので購入させて頂きました。
私自身作者の方と同世代なので、懐かしい昭和の町並みには胸が熱くなります。
作者の方の住んでいらした家や、青森の古き懐かしい朝市の風景、ちゃぶ台を囲んでみなで食べた夕飯の作品が好きです。
第二弾、第三弾を期待してしまいます。