拒食症・過食症を対人関係療法で治す
拒食症の患者さん、および(または)ご家族が罪悪感にさいなまれているのであれば、本書は必読だと思います。患者本人そして家族が罪悪感から抜け出し、問題に前向きに取り組むことの大切さを説いていると思います。
ただ、拒食をともなわない過食症で大変になっている身内の子には決定打にならないかも、と思いました。また、脳の器質的脆弱性の可能性や対症療法の必要の点からは、薬剤の扱いにも章を割いていただければと思いました。
焦らなくてもいい!拒食症・過食症の正しい治し方と知識
摂食障害を治療するにはどうしたらよいだろう?
世に出版されている書籍はたくさんあるが、偏りも多く、何を信じたらよいかわからなくなる。
少なくとも、対人関係療法は摂食障害治療で研究的根拠が出ている。その意味で、個人の主観的な偏った見方からは有る程度距離がとれているものだと思う。
しかし、対人関係療法とはどのようなものか?
それを知るには、日本の第一人者である水島氏の本が最も良いだろう。
その中でも、本書は摂食障害のメカニズムを対人関係療法の視点からわかりやすく解説してあり、患者さんに紹介するには最適の本だと思われる。
これで対人関係療法に興味をもったら「拒食症・過食症を対人関係慮法で治す」を読むとさらに、様子がわかる。
難点は、対人関係療法に興味をもっても、今度はそれを相談できる医療機関が少ないということだろう。
「食べない心」と「吐く心」―摂食障害から立ち直る女性たち
最近、摂食障害という言葉も普通に耳にするようになりましたが、
古い情報や間違った情報におどらされて偏見を持つことも多いです。
逆にそういう書籍・情報が多いので、患者本人も自己暗示にかかってるところも多いと思います。
実際私もまっただ中で5年が過ぎました。まだ過食嘔吐していますが、今年は治そうと立ち向かう決意をして、いろいろな本を読み直しているところです。
この本は最初から「ああ、そうなの、そうなの!」というように痒いところに手が届き、読んでいて気持ちがよかったです。どうしても強烈な行動のイメージだけが先行してしまって偏見されがちで、自分でさえも偏見してしまうのですが、切り口がぜんぜん違うこの本は驚きの連続です。本当に直視されていて、現状を、屈折させることなく表していると思います。
私は「うつ依存症」の女 [DVD]
なんと言ってもクリスティーナ・リッチとジェシカ・ラングの対決が一番の見所。母娘という関係だからこそ出てくる、お互いへの愛と重荷になるほどのお互いへの期待が痛いほど伝わる。
うつ病とはどういうものか一般の人たちの理解がない中、社会に向かっていろいろ訴えたかったのだろうけれど、実際問題としてそれはそう簡単とは思わない。まずはうつ病になった自分を書物にした原作者の勇気に拍手を送りたい。とりあえずこの作品で伝えたかったことは、伝わる出来になっていると思う。クリスティーナ・リッチの迫真の演技に脱帽。