THE MENTALIST / メンタリスト 〈ファースト・シーズン〉Vol.1 [DVD]
1話完結で、容疑者にカマをかけてボロを出させて、逮捕する。容疑者は他の捜査官が想定していなかった人物が多く、主人公が単身のりこんで、一瞬、危険な場面が出てくる。言動や物証の微妙な変化から容疑者を絞り込んでいて、まるで超能力者か予知能力者を思わせるような推理法である。なかなか面白いのだが、「相棒」や「刑事コロンボ」にあるような推理根拠が全く述べられておらず、脚本家が証拠もなく勝手に自分の都合の良いように、犯人をでっち上げているとしか思えない。冷静に考えると、どこにも分析した証明が述べられずに、どんどんと話が進んで行く。推理の根拠を教えてくれたら満点です。
心を上手に透視する方法
透視の仕方の説明が書かれていある箇所が幾つかあるが、今一よくわからなかった。
意味が分かったところで、本当にそれでわかるのかな?と思うようなところもあった。
透視以外のことも書かれていて、そちらの方が興味深いと思える箇所があり、印象的だった内容は、ギブスをはめている人が筋トレのイメージトレーニングをしたら筋肉がそれほど落ちなかったというところだ。足の悪くなった母にイメトレをするように勧めたいと思った。
心を上手に操作する方法
「意外と暖かみのある本だなぁ」
これは、『心を上手に操作する方法』を読んで、私が最初に抱いた感想だ。
『心を上手に操作する方法』という物騒なタイトルとは裏腹に、この本にはトルステン・ハーフェナーの優しさが滲み出ているような気がする。
彼がこの本の読者に伝えたいと思っていることは、
他者を利用し、自分だけ甘い蜜を吸う方法なんかじゃない。
彼が本当に伝えたいことは、「みんなで仲良くやろう」ってことだ。
相手の気持ちを理解し、変に感情を逆撫でしない。
この本に書かれている、人に好かれるための方法は、結局は相手がされて嬉しいことばかりだった。
マインド・リーディングの基本は相手を「おもいやる」ことにあると、私は理解した。
買おうかどうか迷っている方は、
【これからの人生を幸せに生きよう!!『心を上手に操作する方法』を読んで会得した、ヒトの心を操るとっても簡単な3つの方法!! ゆあさ社長】
で検索してみてください。
きっと参考になると思います!!
走り続ける才能たち - 彼らと僕のサッカー人生
プロローグは安藤さんのサッカージャーナリストへの軌跡のはじまり。
そして続く本田選手や岡崎選手との出会い。
気づけば最後まで読み切っていた。
そこには一番選手に近い安藤さんと、選手たちがいた。
サッカーも人間性ならジャーナリストも人間性であろう。
選手を取材することで生まれる数々の言葉たち。そしてその言葉たちに励まされて頑張り続けてきた安藤さん。とても素敵な関係だ。
夢に向かって頑張り続ける、そしてどんな立場になっても変わらない安藤さんの本から頂いた言葉にたくさんの勇気と希望をもらった。
言葉も人間性が出る。
そしてどの世界も頑張り続けている人の思いは同じだと思った。
サッカーに携わる人はサッカーで人生を語れる。
頑張り続けるという事は生きるという事なのだろう。
走り続ける才能たちとは走り続ける努力家だ。
そんな彼ら同様に走り続ける安藤さんをこれからも陰ながら応援していきたいと思う。
そして私もまた励まされ頑張り続けることができる。
本当に素敵な言葉たちをありがとう。
これからも素敵な選手たちと走り続けてください!!
グレン・グールドのピアノ
たまたま本屋で立ち読みして、面白そうだったので購入しました。読み始めると面白く、中断してページを綴じるのが惜しいくらいでした。
物語はグールドの遺品整理から始まり、グールドの生い立ちへと続きます。ここまでは普通ですが、盲目の調律師エドクィスト、スタインウェイの話へとグールドの話題から離れます。グールド目当てで読むと調律師の生い立ちはいささか退屈に感じるかもしれませんが、目の障害を克服しながら調律師としての技術を獲得していく様は読み応えがあります。スタインウェイの章ではピアノの型番や機能などが語られるほか、戦時下では軍用グライダーや軍用アップライトを製造していた話などなかなか読み手を退屈させません。再度物語がグールドに戻ると満足なピアノが見つからないグールドのスタインウェイ社への執拗なクレームが、いかにもグールドらしく、傍観者である読者としては面白いです。
300ページある本文のなかでグールドとピアノCP318と調律師が出会うのは半分を過ぎた頃ですが、それまでのエピソードや周辺知識の詳述について文章構成が巧くできているため、面白いです。この本の主題はあくまでも「ピアノCP318」、いわば変奏曲のバス主題のようなもので、グールド、調律師と出会う黄金期は3声のカノンといったところでしょうか。ストーリーとしてはそれほど劇的な展開があるわけではありませんが、書き方が巧いのでグールドの音楽のようにスリリングです。ただし、グールドの恋愛の話は主題から逸れているように思い、本書には蛇足だったように思います。著者が女性だったから書きたかった話題だったのかもしれません。2回目のゴルトベルク変奏曲の録音はヤマハのピアノの機能的限界に不満をもちつつもリテイクにトライするグールドの姿にあの名演の秘密が隠されているように思います。
グールドの文献はたくさんありますが、使用ピアノに焦点をあてて掘り下げた文献はないように思います。使用楽器を主役とした著作が成立するのもグールドならではです。スタインウェイピアノについて詳しいため、グールドファンのみならずピアニストにもおすすめします。