BEAST / 3rd Mini Album(韓国輸入盤)
本間の素晴らしいです
迷っている方は、是非
購入してみてください
南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫)
「タロ、ジロ」の物語は、邦画でも洋画でも映画化されたり、東京タワーの下の銅像があったり、多くの人が知るストーリーです。
本作は今まで刊行された本を再編集したものですが、実際に体験した隊員による手記なので非常にリアルで感動があります。
犬たちとの南極で過ごした日々、置き去りにせざるおえなかった経緯、そして奇蹟の再会。
高倉健演じる映画では、人間目指した嬉しそうに走ってくる二匹の犬に健さんが「タロ!ジロ!!」と呼びかけますが、実際には基地にいた二匹は人間を警戒し、近寄ると後ずさりをし、一見ではどの犬か分からないほどに変わっていました。
再会による感無量で「人間への恨みで噛み殺されても良い」という思いで犬に近づく作者。自分の名前を呼ばれた時の犬の反応。
演出された内容ではないだけに映画を超える感動があります。
後日談として、平年より温かい年に基地の周りの雪が溶けて、もう一匹、リキと思われる遺体が基地付近から発見されたと述べられています。
途中まで三匹で頑張っていたのですね…。
二匹がどのようにして生き残ってのか、作者の予想も書かれていますが、実際のところは分かりませんし、仲間が死んでいくのどのように感じたのかも分かりません。(さぞ辛かったことでしょう…)
「タロジロ物語」を後世へ伝えるためにも一家に一冊あってもよい本でしょう。
テシス 次に私が殺される [DVD]
秘中の秘の傑作映画です。あのアナ・トレントが大人になり、主演しているという興味で、WOWOWで初めて見たのですが、これが大傑作でした。そして本当に恐い。心ある映画ファンに「とっておきの一品」として薦めたい上級作です。 スナッフフィルムの生々しさもまた絶品。そして主人公アンヘラの周囲にジワジワと迫り来る殺人の予兆。信じるべきもの、頼るべきものをはぎ取られ、アンヘラが無防備・むき出しのままに危険にさらされているのを我々はハラハラして見つめるのです(私自身、彼女の行動1つ1つに「危ないよ、危ないよ!」と完全に感情移入して見ました)。相当こたえる映画です。
そしてやはりこの作品の素晴らしい所は主役のアナ・トレントにあると私は思うのです。少女だった彼女も大人になりました。犯人と思しき男の魅力によろめいたり、酒を一気飲みした後、性交を臭わすシーンがあったり。しかし『ミツバチのささやき』の頃の、全てを見透かすかのような真っ直ぐで無垢な眼差しは健在です。そして彼女はかつて脱走兵と真っ直ぐ無垢に関わったのと同じ様に、底知れぬ事件の闇と殺戮者達に真っ直ぐ無垢に関わっていくのです。これだけの恐ろしい事件に遭遇した後も、彼女の眼差しは変わらず真っ直ぐです。もはやそれは全てを悟った聖者の眼差しと呼んでも良いくらいに。「あの少女アナは成長して、そして変わっていなかったんだ。」作品の完璧さとはまた別個に、私は感動に包まれていたのでした。絶対お薦め間違いなしのDVDです。
〈追伸〉若き天才アメナバール監督の『オープン・ユア・アイズ』が『バニラ・スカイ』としてリメイクされましたが、この傑作ももしや『8mm』に影響を与えているのでは?