戦場にかける橋 [DVD]
巨匠デヴィッド・リーン畢生の大作。2時間30分全くだれること
がない。
外交の最終手段としての国家間の戦争が、決定的に異質な他者と
してしまう状況で、それぞれの立場に誇りと矜持を持って生きる人
間の姿を雄大なるビルマの風景の中で描く。
本来敵対関係にある日本とイギリスの将校の間に不思議な友情が
生まれ、味方同士であるはずの別部隊のイギリス人将校やアメリカ
人中尉と殺しあう。このことは、他者を理解しあうことの本質的な
困難性と、同時に国家間の争いが須らく個人の意志を支配するもの
ではないということを示している。
それは戦闘だけではない。行軍における植民地のビルマ人達との
交流や協力は、作戦遂行という本来の目的を逸脱するほどであった
し、頑迷な日本人将校を演じた、往年のハリウッド・スター早川雪
洲との関係の変化にもそれは表れていた。
イギリス人将校(アレック・ギネス)に、彼は芸術家を目指して
ロンドンに行ったが、才能の限界を感じて技師として入隊すること
を選んだと告白するシーンがある。遅々として橋の建設が進まない
のは、技術が不足していることを技師として知っていた。ロンドン
に留学していたという彼にとって、大英帝国が持っている力は十分
に承知していように思われる。根性主義の精神主義者ではない。む
しろ、任務を遂行することを至上命題としている官僚主義ではない
か。
ひっそりと流す悔し涙は、愛国心と軍隊の規律、そして西洋文明
の底力を知ることとの葛藤の産物なのだろう。そこに、ギネスと同
様の誇りと矜持をみる。
運動会で慣れ親しんだ「クワイ河マーチ」の軽快なメロディが、
重厚なストーリーのなかにあってすばらしいインターミッションと
なっている。史実の検証はまた別の話であろう。
戦場にかける橋 (1枚組) [DVD]
デビット・リーンの初めての超大作で、この後「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」「ライアンの娘」「インドへの道」と大作が続きます。大作だけど非常にオーソドックスな作りで、重厚で骨太の作品に仕上げっている点で教科書的な映画です。ラストの爆破シーンは大迫力ですが、そこに至るまで人間ドラマがちょっと類型的なのが残念で★4つの評価です。
アレック・ギネス演じる頑固な自己の信念を曲げないニコルソン中佐や、最後に重要な役割を演じるジェームズ・ドナルドの軍医など英国軍捕虜のキャラクターは比較的丁寧に描かれていますが、早川雪州演じる斉藤大差は着物を着ていたり、ニコルソンに根負けし悔し泣きしたりと、デビット・リーンをしても日本人を描くのは難しいのかなと思いました。早川雪州自身はアカデミー賞にもノミネートされて彼の代表作になっていますが、後半になると存在感がほとんどなくなってしまいます。ウィリアム・ホールデンの楽天家でちょっといい加減な米兵もいかにもアメリカ人的なキャラクターですが、脱走してからの基地での看護婦とのロマンスや、決死隊の道中での川での入浴シーンなど、あまり必要性があるとは思えない場面も多く、当時はウィリアム・ホールデンがトップ・スターだったためか、彼の出てくるシーンが意図的に多い気がして、もう少し短くしてテンポを良くした方がよかったのではないかと思います。
戦場にかける橋 [DVD]
太平洋戦争下のビルマ、日本軍は鉄道を通すために、英軍の捕虜に橋をつくらせる。捕虜部隊の隊長は、立派な橋をつくるのは英軍の誇りであるとして、部下を督励してついに完成させる。一方でセイロン島の英軍ではその橋を爆破する計画を立てていた。
隊長のアレック・ギネスは、苦心の末につくった橋を、最後には自分で爆破させる結果になる。この逆説が戦争の狂気を強調している。このテーマは重い。しかし、そのことと映画の完成度がどうであるかは別の問題で、お手軽で芝居がかった場面も多く、格調高い映画とはおもえない。
それにしても、無用の軍刀をさげた日本軍の大佐、ピリッとしない日本兵の態度、遅れた機械力は情けないほどで、日本人の私としてはあまり見たくない映画である。
不滅の映画音楽~TWIN BEST
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