フォーク・ビレッジ VOL.1 カレッジ・ポップス集
このCDを購入した理由は実はフォークルを聞くためではなく、“悲しき天使”を聞くのを目的だったのです。ですがキタヤマ・オ・サム氏の“あの時のぼくは”を始めて聞いて(実は彼と同世代)、胸にジンとこみ上げて来る物がありました。
これは歌ではありません。彼の独白とでも言ったらいいのでしょうか。しかも関西弁での独白です。
この類の経験は、状況こそ異なっても、誰もが青春時代に経験するほろ苦い思い出ではないでしょうか。独白の間に漏れるキタヤマ・オ・サム氏のためいきは彼の真摯な気持ちの表れでしょう。
“幼なじみ”の様な突然ばったり会って意気投合してハッピーエンドという訳ではなく、映画“卒業”の様なドラマチックなエンデングでもなく、最後にお互いの気持ちが通じた時には!もう遅かったという何ともはや切なくやるせないエンデングです。その切ないエンデングをキタヤマ・オ・サム氏は自嘲的に笑い、しかし最後に“あーあはー”というやりきれないため息の中にせつなさを一層募らせています。その気持ちは共感できます。
青春時代のほろ苦い気持ちを彷彿とさせるキタヤマ・オ・サム氏ならではの名独白です。
ピエロのサムにある曲だそうで、オリジナルは20番まであるらしいですが、この独白を是非最後まで聞いてみたいです。
購入した時点ではフォークルの部分は期待していなかったのですが、期待を裏切らなかったCDでした。
ジローズ・サヨナラ・コンサート(紙ジャケット仕様)
高校の頃、よく聞いていたのがCDになって、久々に聴き入りました。杉田二郎さんの、MCも面白く(さすがに時代を感じますが…)何といっても、森下さんのリードが素晴らしい!「YOUR SONG」「枯葉の中で」… 今、ギターをやっている若者に聴いてもらいたい!それと、加藤和彦氏が、ギター1本で歌う「家をつくるなら」は、これでしか聴けません!絶対おすすめです。