秘密(トップ・シークレット)~The Revelation~ File 9 [DVD]
やはりこの作品は「来訪者」に尽きるのだと思う。
放映時もこの回だけはTVの前でくいいるように見てしまった。
ラストの青木のモノローグがそのままこの作品のテーマなのだろうか。
視聴後は重苦しい気分で、いろいろ考え込んでしまった。
ヘリの操縦席で青木にダブる鈴木の横顔は、輝くようにやさしくてあたたかくて、悲しくて、何度見返しても胸がズキンと痛む。
容姿や性格が似ているだけでなく、図らずも鈴木と同じ行動―危険を顧みず薪さんを守ろうとする―をしてしまう青木。身代わりではないのだとわかっていても二人を重ねずにはいられない。
それは薪さんにとって救いであり、苦悩の始まりでもあるのだろう。
そしてこれ以降、なんとなく本編と違和感のあったエンディングが心に浸みるようになった。
難を言えばちょっと説明不足のような気がしたので、できればもっと時間をとってじっくり描いて欲しかった。それと、作画がいまいち。
それにしてもじっくり見ると突っ込みどころの多い作品だ。特にオリジナル部分。
薪さんて研究部門のけっこう偉い人なのに、なんで現場の最前線でパシリをやらされているのだろう。
ピザやら赤ん坊の紙オムツ(たぶん)やら胸にかかえて運ぶ姿は、ああ、アニメの薪さんだな〜と嬉しくなってしまうのだけど。
秘密(トップ・シークレット)~The Revelation~ File 5 [DVD]
この、アニメ化された「秘密」は、ターゲットを大きく広げた良質の作品だと思う。
原作ファンにはたいした悪評だが、そっぽをむくほどではないだろう。
どちらかというと大人向けのシックな絵柄と色彩設計ではあるが、
だからこそ、昨今のアニメの、いわゆる萌えキャラに食傷しまくっている私には心地いい。
原作の猟奇度の高さがTVコードに引っかかるのは与件。
アニメオリジナルの事件がおよそ半数を占めるので、原作の読者にも次が楽しみになる。(私は原作をメロディで読んでいます)
原作を忠実に再現することだけがアニメ化の至上命題ではない。
アニメ作家の仕事は、よいアニメ作品を作ること。
それはなしおおせているのではないか。
できれば前半の薪さんの顔は差し替えてもらいたいが我慢しよう。絵柄も崩れていないし(これは相当重要)。
音楽の評判はよくないようだが、中盤あたりによくつかわれる、不思議なモノフォニックのメロディは、少なくとも映像作品のBGMではめったに聞かれない興味深いものだった。
全く原作を読まなくても26話を見ただけでカタルシスのそれなりに得られる、つまりアニメだけで完結した世界を描いているところは、昨今の、裏設定や原作や関連本や解説など読まないとわからない作りのアニメの多いなかで、非常によい光を放つ作品だと思う。
ただし、そのために話が非常に浅くなっている点は大きな欠点として記しておきたい。人間の脳のひいては心の、計り知れない深さを垣間見るような「得体の知れなさ」が原作にはほのかに香っていたが、それが、科学と人間の欲ですっぱりと割り切られていたところは残念である。
(ミクシィに長文を書いたものから結論部分だけ再構成して再掲載しました)
煙
とラジオに向かって叫んでいた。
寝転がってぼーっとラジオを聴いていた私を飛び起こさせた歌声!
タイトル曲「煙」。
“貴方はアタシを弱くする”“アタシは弱い 弱い 弱い...”というサビが頭から離れない。
美しいメロディーと彼女の声が重なってより美しくなる。せつなくなる。
かといって、“弱く”はない!
しっかりとした強い意志をもって歌っていると分かる。音楽に対する愛情が強く感じられる。
芯がしっかりとした力強い歌声。
一度聴いたら離れられない。
それにしても“まきちゃんぐ”って検索するのに手間取った。てっきりローマ字かカタカナだと思った。ひらがなとはなかなかやるね。
秘密(トップ・シークレット)~The Revelation~ File 4 [DVD]
来訪者で原作を元にした作品が出てきますが、原作を元にした回とオリジナルの回の差を感じました。オリジナルが薄い感じがする。オリジナルの薪さんは、あくまで冷静で動じない人として描かれている感じなので、心の奥底にある脆さと表の気丈さのギャップに魅力を感じている人にはオリジナルストーリーは不満かもしれないです。
今回の来訪者は原作でも薪さんのキャラクターを知るのに重要なストーリーですので、原作派の人でもそれなりに楽しめると思います。後編は次のDVDになってしまうのだけれども。
秘密(トップ・シークレット)~The Revelation~ File 8 [DVD]
やはりこの作品は「来訪者」に尽きるのだと思う。
放映時もこの回だけはTVの前でくいいるように見てしまった。
ラストの青木のモノローグがそのままこの作品のテーマなのだろうか。
視聴後は重苦しい気分で、いろいろ考え込んでしまった。
ヘリの操縦席で青木にダブる鈴木の横顔は、輝くようにやさしくてあたたかくて、悲しくて、何度見返しても胸がズキンと痛む。
容姿や性格が似ているだけでなく、図らずも鈴木と同じ行動―危険を顧みず薪さんを守ろうとする―をしてしまう青木。身代わりではないのだとわかっていても二人を重ねずにはいられない。
それは薪さんにとって救いであり、苦悩の始まりでもあるのだろう。
そしてこれ以降、なんとなく本編と違和感のあったエンディングが心に浸みるようになった。
難を言えばちょっと説明不足のような気がしたので、できればもっと時間をとってじっくり描いて欲しかった。それと、作画がいまいち。
それにしてもじっくり見ると突っ込みどころの多い作品だ。特にオリジナル部分。
薪さんて研究部門のけっこう偉い人なのに、なんで現場の最前線でパシリをやらされているのだろう。
ピザやら赤ん坊の紙オムツ(たぶん)やら胸にかかえて運ぶ姿は、ああ、アニメの薪さんだな〜と嬉しくなってしまうのだけど。