トラムズダイキャストモデル No.11 熊本市交通局
まさか、熊本市交通局の路面電車が手に入るとは思いませんでした!!公共の乗り物が、大、大、大好きな息子が路面電車のDVDを観て、とくに気に入ったのが、長崎電気軌道と熊本交通局の車両。ですから、こちらのサイトで見つけるや、即買いしました(笑)。今ではこれらをしっかりと握りしめて、食い入るようにDVDを観ています。それにしても、トレーン社のものは、作りが精巧で、しっかりしていて、価格も安価です。がんばってほしい日本の企業です。
市電の走る風景: 京都写真館
先年鬼籍に入られた品川文男氏の『回想のアルバム 京都市電』(平成11年1月)をもとに再編集した写真集でした。モノクロですし、回想文も少なく、全編市電を中心とした写真で構成されています。
冒頭の四条通りに面したビルの屋上から俯瞰して撮影したメーデー(昭和33年5月)の写真に見入りました。市電も写し込まれていますが、高い建物の少ない京都の瓦屋根の町家に時代性を感じます。
同様に懐かしの北野線の電車や市井の人々の着物姿に昭和36年当時の京都の情景が浮かび上がってきます。
四条通りを走るトロリーバスも同様ですが、背景の阪急電車大宮駅ビルは今と同様なのが不思議です。19ページの昭和45年3月の伏見稲荷線廃止時の花電車の写真は貴重でしょう。
七条大宮の背景の高架陸橋や新幹線、東寺など、市電と往来のクラシックな車がなければ今と同じです。祇園石段下と市電の写真など、京都の街に相応しい乗り物だと改めて実感しています。九条大宮付近の東寺の五重塔とのツーショットでも同様の感を受けました。
丸物も前の京都駅も今はありません。四条通りの市電と路面で交差する京阪電車とのツーショットも貴重でしょう。背景の菊水ビルや南座は今も健在ですから、その違いが感じられました。
人々の服装や車の変遷、街並みの変化など、市電以外の要素も楽しめる写真集です。電車が好きな方は勿論、今と昔の京都の姿の比較人々の服装の変遷を懐かしむのにも良い内容だと評価しています。
巻末に、市電廃止記念一日乗車券(昭和53年9月30日)が掲載してあり、昭和36年3月31日の路線図、同じく昭和36年4月の系統表、市電のあゆみなど、資料価値も高い本です。
呉市電の足跡 (RM LIBRARY 123)
1967年に無くなった呉市電。小さかった為か戦災に遭ったりして資料を集めるのは大変だったと思います。よくぞ1冊にまとめてくれました。写真も多く、「懐かしい」と思われる方も多いのではないでしょうか。路面電車の資料+呉市史の資料として推薦出来る本です。呉市電から呉市の歴史を覗いてみましょう!!