日本アニメーション 世界名作劇場 主題歌・挿入歌大全集I
こういうCDって、何気に見つけて、
衝動買いのケースがほとんどだが、
今回もまさにそのパターンで、買って損は全然なかった。
懐かしいというのももちろんあるが、
曲のひとつひとつに対して、
とても丁寧なつくりをしているのが、
手に取るようにわかる。
当時の子供番組の看板を背負う主題歌だから、
子供でも歌いやすい、親しみやすいというのは
もちろんのことだが、
オケのアレンジもよく聞いてみると、
かなり水準は高い場所にいる。
アレンジャーの職人魂が、
非常に光る曲もたくさんある。
あらためて、ひとつのアニメの作品の
水準の高さもさることながら、
曲をひとつひとつ取っても、
良い曲が多かったことがわかる。
ふしぎな島のフローネ―家族ロビンソン漂流記 (竹書房文庫―世界名作劇場)
自分が子供の頃テレビアニメで見て印象に残っていた作品です。先行してDVDを子供に見せたらお話を大変気に入ったので、普段あまり本を読まない子供にも入りやすいのではと、書籍版を探していました。アニメ作品は30年ほど前のものですが(驚)、この本は2004年発刊と、同じように子供に伝えたい親世代向けなのかなと思いました。放映当時はこんな時代だったとか、話の舞台はこんな時代とか、物語以外のちょっとした記事も収録されています。
フローネは主人公が等身大の女の子で、同世代の子供にはとても親しみやすく共感のできるキャラクターだと思います。そのフローネが、非現実的な無人島生活に放り込まれるのですから、子供もすんなり話に引き込まれていくのでしょう。変身や魔法はないですが、両親の努力と家族の協力で、色々な困難を乗り越えていく姿は、親として見ると本当に胸を打たれます。
特に、手持ちの食糧が無くなりかけた時、お母さんが失敗しても失敗しても畑を作り続ける姿は、家族の命を背負っている「母親」の姿そのものでした。
この本をきっかけに、名作劇場に取り上げられたような文学作品に親しんでもらえたらなと思います。漢字にはそこそこ振り仮名が振ってありますし、アニメに忠実に文章化されていますので、小学生の中学年でも読めました。
ふしぎな島のフローネ(8)~世界名作劇場 家族ロビンソン漂流記 [VHS]
雨季の間だけ洞窟で暮らすことにしたロビンソン一家。そんなある日、自分の部屋にまだ奥へ続く洞窟があることを発見したフローネは、洞窟の中を探検することに。思っていたよりもずっと広い洞窟の奥には、思いがけない秘密の空間があった。・・・
木の上の家で快適に暮らしていたロビンソン一家が、今度は洞窟の暮らしにチャレンジすることに。それぞれの小部屋が1人1人にあてがわれ、「自分の部屋ができるわ!」と喜ぶフローネが羨ましくなりました。島での暮らしは不便なことがたくさんあると思いますが、何でも挑戦してどんどん生活をより豊かに、より快適にしていくロビンソン一家を見ていると、とっても楽しそうです。
ふしぎな島のフローネ(10)~世界名作劇場 家族ロビンソン漂流記 [VHS]
モートンさんの指揮によって、着々と無人島脱出の準備が進められていく。しかし、問題はヤギや犬のジョン、プチクスクスのメルクルを連れて行けないことだった。ロビンソン一家にとっては動物たちも家族同然で、無人島生活を乗り越えた仲間たちを島に置き去りにするのは辛いこと。動物を置いていくように命令するモートンさんに猛然と反対する子供たちは、動物も一緒に連れていくためにある作戦を思いつく。・・・
いよいよ最終巻!島を脱出する最後の夜、フローネたちが今までの島の生活を回想する場面では、思わず目頭が熱くなりました。また島を脱出した後の辛い航海も丁寧に描かれていて、最後まで手を抜かないあたりはさすが!モートンさんの船乗りの知恵には、最後まで感心させられっぱなしでした!。
失敗しても決してあきらめずに挑戦することの素晴らしさ、知恵や勇気を出し合い、協力し、励ましあって生きていく家族の絆の大切さを教えてくれた作品でした。
ふしぎな島のフローネ(7)~世界名作劇場 家族ロビンソン漂流記 [VHS]
9月13日はフローネの誕生日。自分の誕生日にちっとも気がつかないフローネに内緒で、家族はフローネの誕生日パーティーの準備を始める。ところが、家族が自分に何か隠し事をしている、と感じたフローネは、すっかり機嫌を損ねてしまう。・・・
お母さんの時といい、フローネの時といい、無人島で不遇な生活をしているとはいえ、きちんと誕生日を祝ってくれるロビンソン一家が素敵です。もしかしたら、無人島で生活をしているからこそ、家族の絆がぐんと深まったのかもしれません。楽しそうな無人島生活だけれど、きちんと失敗や挫折も描かれているところに現実味があります。でも、どんなに失敗してもくじけず、プラス思考で乗りきるロビンソン一家に、私も元気づけられました。