ライヴ・イン’71 [DVD]
ヨーロッパツアー中のオランダでのライブ映像だと思われます。
1曲目はインスト。バンドの紹介、アイク・ターナーの紹介があり、2曲目にアイケッツの登場。アイケッツが歌う。
3曲目からティナの登場。アイケッツと一緒に踊りながら。力の抜けた軽い踊りっぷりだけど、圧倒的な存在感。歌いはじめるともうティナの世界です。
このライブは全曲カバーばかり。ご存知の名曲も多々。
演奏、歌、振り付け全て見事で、ライブというよりレビューという言葉がやはりふさわしい。
それにしてもティナ。こんなに美しくたくましい大地のような、力強い生命力と安定感にあふれた女性シンガーを現在において見ることができるだろうか?
ライブらしいトラブルといえば、はじめ、アイケッツ真ん中の女性のマイクがオフになっていて、ソロパートの時に声が聞こえなかった。その後すぐスイッチを入れてもらったようですが、一瞬アレッて顔しながらも平然と歌い続けるさまはさすがプロ。
あと、ドラムのシンバルが落ちて、アイクがそっと戻してあげてるところがチラリと映ってたり。
River deep〜のアフリカンな歩き方する振り付けのところで、アイケッツの右の人のパンツ丸見えなとことをカメラアングル切り替えてバッチリ撮影してたりとか、アンコールのI smell troubleのアイクのギターとティナのかけあいで、アイクがめっさお茶目なとことか。
すごく楽しめるいいレビューでございます。
Dynamite
Ike & Tina Turnerが船出したSUEというレーベルは、音楽好きの不動産営業マンが起こしたアメリカの小さなレコード会社。爆発的なヒットを生み出したわけではないけれど、英モッズ達からはモータウンに匹敵するほどの人気を得ている。
さてこのアルバムはそのSUEからのリリースで彼らの3枚目のアルバム。DYNAMAITE!というタイトル通り、迫力あるR&Bが聴ける。
何より「声」が凄いのだ。
レコード・コレクターズ増刊 ソウル&ファンク
全478ページ。紹介アーチスト&レーベル等は
サム・クック 85年12月号 (p.31〜)
スタックス/ヴォルト 87年4月号 (p.55〜)
ハイサウンド 89年4月号 (p.103〜)
ジェームス・ブラウン 88年12月号 (p.165〜)
スライ・ストーン 87年11月号 (p.225〜)
Pファンク 89年8月号 (p.253〜)
アイク&ティナターナー 90年2月号 (p.329〜)
マービン・ゲイ 90年5月号 (p.359〜)
カーティス・メイフィールド 91年4月号 (p.395〜)
p.478の後記に、月刊「レコードコレクターズ」誌創刊10周年記念の増刊シリーズもこの「ソウル&ファンク」で3冊め。今回も「レコードコレクターズ」の過去の特集記事を中心とした作りだが・・・・・・・・・、と書かれており、月刊「レコードコレクターズ」の過去の記事を集めたものだ。
やはりHIPHOPのNEW SCHOOL以降のサンプリング文化やRARE GROOVE や ACID JAZZを通過した世代の人から見ると、全般的に古いコンテキスト(ソウル好きのおじさんとか)で書かれた本で、この本の通りにCDなどの音楽コンテンツを買ってもあまり楽しくないと思います。このジャンルにおけるコンテキストが変わったのが大体80年代後半〜90年代前半の RARE GROOVE や ACID JAZZのブーム辺りだと思うが、逆にそれ以前の昔の「ソウルおじさん」的コンテキストに浸ってみたい方にとってはお勧めかもしれません。
ソウル・アッチュー!! ‾ウルフルズ完全責任監修 70’s R&B セレクション‾
~70年代のR&B満載。(20曲も!)時空を飛び越えてやってきたSOUL~~ ATCHOO!! はなんだかいい感じ。「ソウル・ハクション!!」というタイトルがお茶目。ウルフルズは関西人なら知らない人はいない超有名バンド。しかも、今や全国的。歌詞カードはないのですが、ウルフルズ・鈴木啓志氏によるスペシャル・ソウルフル座談会の記事がおもしろい。「このアルバムを聴いて、こういうのが元だったのかとファンの人に思ってくれれば広がり~~もてますね。」という、鈴木氏のコメントにも納得。ウルフルズファンにとっては一般教養の基礎テキストにも匹敵する内容の濃さ。巷に流れる音楽の源流はソウルなんだよね。ついつい嗜好に走ってアルバム選びに偏りがでてる私にもそしてあなたにも、常備してほしい一枚です。今宵は、ウルフルズの選曲におまかせしてソウルフルに踊ってみようー!~