Chan Chan (Buena Vista Social Club) Cover
Compay Segundo 1907~2003 CUBA. この曲はキューバの伝説的ミュージシャン、コンパイ・セグンドさんが80歳!のときに書かれた曲で、映画、Buena Vista Social Clubの冒頭に流れ、見る者を一瞬で"その世界"に引きずり込んでしまうようなインパクトがありました。一度聞いただけで耳にこびりつくようなどこか物悲しいメロディーをもち、歌詞にも巧妙な仕掛けが施されていて、裏読みするともうひとつの意味があるようで・・・さすが長年の経験を感じさせます。こういう曲は、「会社」を食わせるために"粗製乱造"を余儀なくされている現代の音楽業界からはまず生まれてこないタイプの曲でしょうね。彼は59年の革命以前は、売れっ子のミュージシャンだったそうですが、革命により、活動の場を失ってしまい、80年代に観光客相手に演奏を再開するまで葉巻職人をしてたそうです。独特な低~い声と、それとは対照的な自身が考案した8弦ギターのキラキラした音がなんともいえずイイのです。優れたソングライターであり、ギター・パーカッションの名手でもありました。いつもお洒落にきめてジョークをとばし、人には決して苦労を見せないラテン・ダンディズムを極めた方でした。5歳のときから95歳で亡くなられるまで葉巻を手放さなかったというボクのような愛煙家にとっては鑑のような存在でもありました。というわけで尊敬するコンパイ爺さんの代表作であるチャン・チャンは以前からどうしても弾き語ってみたい曲だったのですが、この曲、短いメロディーにコードはたったの4つ、と、一見、簡単そうに聞こえるんですが、ヤッテみると意外と難しく、問題はリズムで、「コレっていったいどう弾けばいいの?」てな感じでかなり悩まされました・・・まぁもともとギター1台で表現できる曲ではないのでその ...