ベスト・ジャズ・ヴォーカル100
さすが、Capitolなど豊富な音源を持つ、EMIミュージック・ジャパンのコンピレーションです。黒人のシンガーが少ないので、日本人には向いていると思います。これで歌詞に邦訳が付いていれば、ジャズ・スタンダード入門として最高なのですが。ジャズ・シンガーを目指す人も、歌詞の意味がわからないと上手に歌えないと思います。
ベスト・ジャズ・クリスマス
硬派で通っているブルーノートからこのような楽しいクリスマス・アルバムのコンピが出るとうれしくなってしまう。クリスマスソングは永遠のベストセラーで、季節ものとしてはその命脈は長いが、それだけに実力のないミュージシャンには危険な企画でもある。これでこけるとかなりかっこ悪いというのが相場だ。このCDは1流ミュージシャンによる名演を集めているので全く問題ないが、クリスマス以外にならすのは少し恥ずかしい気がしないでもない。それでも100パーセントジャズのこなれた演奏はさすがブルーノートだ。ナット・キング・コールからノラ・ジョーンズまで新旧のアーティストがラインナップされ、しかもビッグバンド、ピアノトリオ、コンボ、ヴォーカルとさまざまなクリスマスのバリエーションが楽しめる。特にノラの参加は新鮮だ。毎年クリスマスが近づいたら忘れずに引っぱり出したい。
That Day
落ち着いてジックリと心静かに全曲聴くも良し。何かしながら(仕事の資料作りをしながら、お茶を飲みながら、本を読みながら)のBGMでも良しの気持ち良いアルバムだ。夜のひととき、部屋の灯りを絞り、静かにアルコールを楽しむ時になど特にGOOD。