Harrison's Principles of Internal Medicine, 18th Edition (2-volume set)
1949に1eが出版されて以来, 62年間で17回の改定を経た18e.
先人の知識の累積を手に入れることができると考えると, 安い買い物です.
(数年後に出る日本語訳は恐らく3万前後すると思います)
内科学の教科書としては唯一, 人から薦められます.
世界中で使用されていて, 特に母国語の医学書がないような国では原書で用いられているからか、英語は読みやすいです.
全体としては膨大ですが、各項目の量は適切で, 1 Chにつき大体20, 30分程度で読めます.
項目が多すぎるせいか目次は結構雑なので, 体系的に学ぶというよりは辞書的な使用法が主になりますが, 的を絞れば通読も無理ではないと思います.
各科の専門書には敵わないところは当然あるので, 教科書という域は脱しません.
対象読者も, 内科医が専門外のことで調べたり, あとはGPやスーパーローテ/ポリクリ中の研修医/学生でしょうか.
持ち歩きには向きません: 大きく重いうえ, 分冊間での参照とかあるので2冊一緒に用意しておきたいです.
各部の色分けなんかは17eのほうがきれいだったと思いますが, これは見た目の問題ですし人それぞれですね.
Rx部全体に黄色い網掛けが入っているなど、アクセスのし易さは向上しています.
DVDは何個か見ましたが, 実技はNEJMのビデオ講座のイメージです.
内科疾患で外科的治療もある場合, もう少し触れていてほしいと感じたことはあります.
本棚で眠らせないようなるべく頻繁に参照するようにしています.
ソウルズ・エッジ
ニューオーリンズのベテランギタリストの1995年作品。
この頃バンドリーダーとしてもっぱら行動を共にしていた元ミーターズのジョージ・ポーター・Jrがプロデュースで、セカンドラインファンク、ブルース、ゴスペル、ソウルのエッセンスをちりばめて彼の地の伝説的重鎮的存在が奏でる・・・と書くと格好良さそうなんだが、そこは彼ならではの素っ頓狂な甲高いヴォーカルに、変な奏法だが超絶テクの個性的すぎるギターでなんとも痛快な仕上がりになっている。加えて5,6,14曲目などのまろやかな味わいも素晴らしい。
ブラックトップレーベルでの過去2作品に比べるとブルース色が薄れ、ニューオーリンズらしさが前面に出ていて私好みだし、ギターやバンドの音もいいし、メローなバラードと歯切れの良いナンバーのバランスなども実は絶妙で、最高傑作と言い切りたい。
一応ブルースマンとされることが多いが、人間ジュークボックスと呼ばれる何でも屋だし、初めて聞く方は少々困惑されるかもしれないが、ニューオーリンズにあっても個性派で鳴らすボーダーレスな感性の持ち主のファンキーミュージックとして聞けば最高に楽しめるはずだ。
Lonely Planet Country Guide France (Lonely Planet France)
フランスはパリだけでなく田舎にも魅力がありますし、
地方に高級リゾートなども点在しています。
そんな町を訪れる際にも、ホテル・銀行など
詳しく紹介されていて役に立ちます。
またフランスはヨーロッパを移動する際は
立地的に通過する必要の多い国です。
その際に小さい町(国)まで載っていて安心して使えます。
モナコやアンドラに行く際も貴重な資料として使えます。
ザ・ウェイ・イット・イズ
前作から7年間も待ったけど、その甲斐のある内容だと思います。残念ながらジョージ・ポーターJr.とは仲たがいをしてしまったようで参加してないですが、ジョン・クリアリーがいいサポートをしてます。来日のときも叩いてたドラマーのジェリービーンもいますし。決してインパクトの強い作品ではありませんが、快調ぶりを示すには充分すぎます。ごった煮感覚は健在です。
ゲイトマウスのカバー2.のノリなんか最高。特にギターで弾くイントロのベースラインのうねり方にしびれました。アール・キングの6.はオリジナルそのまんまでカバーしても充分味を出せたでしょうけど、テンポを早めにしてロックンロールっぽいのりを与えたところにスヌークスらしい個性を感じました。ブルースから踏み外したジャジーなコードワークも、まさにスヌークスの世界ですね。
他、カバーではチャールズ・ライトの8.もストレートなカバーのようでやはり全然違っていて思わず、にやっとしてしまいました。ブレイクのところをギター一本でやってるのが面白いんですよね。12.のようなセンチなバラードで聴かせるのも、いかにも彼らしいです。
5.、11.とラテン系の選曲もいいですねー。前者はカリフォルニアとの国境の街ティファナが歌詞に出てくるし、後者はキューバものでそういう面からも彼の音楽の世界の広がりを実感できます。前者のお得意の裏声技もいい感じです。尚、14は日本盤のみのボーナス・トラック。1937年にドリー・ドーンが歌ったのがオリジナルという古い曲で、爽やかでポップなアレンジとスヌークスの歌声の対比が新鮮です。やっぱ、これもスヌークス節ですね。
あと、やはり制作陣にはハモンド、ノーマンのスコット兄弟が出てきました。ハモンドがプロデューサー、ノーマンがエグゼクティブ・プロデューサーというパターンは、4枚の名作を生んだブラックトップ時代と同じ。スヌークスには、やはり信頼関係を築いている彼らの存在は重要だったのでしょう。ノーマンが亡くなってしまいましたが、これからもハモンドには、スヌークスの作品をプロデュースし続けてほしいと思います。
13.で「世界をまわった。日本にも行った。楽しかったよ。」と語るスヌークス。楽しい日本にまたおいでー。ファンは待ってるよ。