自分と子どもを放射能から守るには(日本語版特別編集)
日本の放射線についての本でなかなか読むことが出来ないような実践的な話がたくさん載っています。
食品の暫定基準値は、日本の方が全般的に高い数値ですが、それよりも、
ベラルーシの食品暫定基準値は食品毎の数値の差が大きいことがよくわかります。
内部被曝は体内に最終的に入ってくる絶対量が問題なので、
ベラルーシの基準値は、食物のキログラム当りのベクレル値を一律に決めているのではなく、
体内の被曝限度から逆算して、より多く摂取する食物はより厳しい基準値にしているのだろうと推察出来ます。
(恐らく主食に近いと思われるパンとか小麦粉などは、日本の1/10くらいの厳しい基準です。
逆に乾燥キノコは2500bq/kgで日本の基準の500bq/kgの5倍くらいあります。)
日本政府は今、年間1ミリシーベルトを食品の安全基準の目標にしようとしていますが、
基準値の計算方法やきめ細かさを誤ると実際の被曝量はかなり増える危険性もありそうだと感じました。
この本でやはり目を引くのはホールボディーカウンターの巡回車と食品検査用のガンマ線測定装置の話です。
ニュースで富士電機の食品放射能測定器が流れていましたが、こういうのは日本でも努力すれば出来そうです。
ホールボディーカウンターの測定がベラルーシでは無料で出来るそうです。
子どもの内部被曝のリスクは大人の2倍から4倍と明言されています。子どもは細胞分裂が活発ですが、
内部被曝の場合は大人との体重差が大きいので、単位食料辺りの被曝量の影響が大きくなるのだと思います。
体内被曝の論理的な基準値という記述があって、
「がまん量」とは別に論理的には体内被曝は「0ベクレル」が理想であると書いています。
自然放射能とは別に、セシウム137などは「自然の摂理に反する」のだそうです。
ベルラドの年間1ミリシーベルトを目標にするという意味は、
放射性物質が追加されていない時の健康被害のレベルまで漸進的に近づけていくという目標なのかと思いました。
後半の調理方法のくだりは、日本と食品や料理が全く違います。
しかし通して読んでみると、全体的な傾向があって面白いです。
セシウムは水溶性であることとか、皮やヘタや茎部分を取り除く方が良いとか。
日本の米などは、脱穀するので余程ひどい汚染で無い限り過度の心配の必要はなさそうです。
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初リネンシーツ。
4月初めまで寒かったのでボアシーツを使っていましたが、いよいよ出番と思い使い始めました。
厚手でちょっとザラっと感はあるもののチクチクしないし、いい感じです。
綿の平織は数年経つと薄くなってきますが、リネンはどうなるのか楽しみです。
世界の国歌
これまで国歌のCDをたくさん買いました。でも、多くの場合、現地の演奏とかけ離れたアレンジやテンポにがっかりさせられてきました。このCDは、その点、かなり元曲に忠実な演奏が多いと思います。(ウズベキスタンなど、一部中央アジアの国々の国歌については、テンポやアレンジに不満がありますが...)。もちろん演奏の質は、他のアルバムの追従を許さない完成度です。資料的価値があります。ただ、収録されている国がもっとバラエティーに富んでいれば、さらによかったのにと思います。
ベラルーシの林檎
書店の本棚に同じく岸恵子さんの「巴里の空はあかね〜」があり、そちらよりも単純に日本人にはなじみの薄いベラルーシという旧ソビエト諸国の地名の響き、不思議さに魅かれ手にとった。ベラルーシって確かフィギュアの安藤美姫選手のコーチ、ニコライモロゾフ氏の出身地として以前テレビで紹介されていたので覚えていた。
とても勉強になった、なかなか日本人でソヴィエト崩壊後のバルト三国を訪問し、現地の様子を綴ったエッセイはないので、岸恵子さんに対するイメージが変わりました。単にのほほんと優雅にパリ暮らしを満喫しただけではない方だと。前作の「巴里の空は〜」はどちらかというとそのような軽めのエッセイかもしれないが。
パリで友人となったユダヤ系のニコールさんとの出会いがきっかけでユダヤ人に関する興味が起こり、自らもカメラマンと一緒にイスラエルに趣き過激派の人々のエリアの人たちに囲まれ殺されかけたエピソードなど、何回も読み返しています。
フランスかぶれの人の出すエッセイ本が多い中、この一冊は大事にしようと思いました。