心は実験できるか―20世紀心理学実験物語
著者が心理学の学位を持ち、臨床心理士でもあることを考えると、どうしても教科書的厳密さや妥当性を求めてしまいがちなのかも知れないが、本書はあくまでも、精神疾患に苦しんだ経験を持つ著者の個人的産物だ。著者にとって、心理学・精神医学は生活の糧というよりは、「こだわり」の対象なのだろう。
私は心理学のことを詳しく知らないが、選び出された10の実験が、20世紀心理学史をなすものだとは最初から思わなかったし、著者もその旨を断っている。更に著者は「物語を語る」と宣言しているので、実験を紹介しつつも、関連すると思われる自分自身の経験を語ったりしているのも普通のこととして受け取った。
つまり本書は、内容的には科学を扱っているが、娯楽のための本ということであって、私はそれに不満はない。そもそも、私がこの本に出会ったのは、著者がゲストエディターを務めたThe Best American Essays 2006の中で書いていた序文であり、そこで彼女は、この本について批判を受けたことを生々しく語っていたから興味を持ったのだ。
☆を1つ減らしているのは、そうではあっても、もう少し実験について具体的な記述が多かったらもっと面白かっただろうにと思うからだ。
本書は翻訳書としてとてもよくできていると思う。文章がこなれており、誤訳を疑わせるような引っかかりが皆無だったからだ(実際に誤訳がないかどうかは分からない)。これは簡単なようでいて、現実にそれを達成している翻訳書はそんなに多くないことを考えると、高く評価できる。
愛情物語 初回限定生産エディション [DVD]
初回盤特典のディスクは、とても満足の出来るものでした。
しかし、肝心の本篇ディスクに若干不満が有ります。たしか、監督の意図だったと思うのですが
「愛情物語」というメイン・タイトルを英語表記し スタッフ、キャストのクレジットを廃しています。
裏ジャケットに、主要スタッフ、キャストは掲載してますが、もう少し詳しいリストを付けて欲しかった。あと、当時のヒット作「フットルース」「フラッシュダンス」を意識した洋楽(一部は原田知世の曲)で構成されているが、クレジットが無い為、曲目や歌手名(殆ど無名だったと思う)が不明です。
チャプターシートに併記するか、場面チャプターとは別にミュージックチャプターを付けて欲しかった。
角川映画主題歌集~デラックス
角川映画初期主要部分(1976〜1984)での主題歌集と
同サウンドトラック集になっています。
以前同メーカーより発売されていた角川映画スペシャルをベースに
コロムビアから発売されていた角川映画メモリアルを
足して割ったような構成です(EMI寄りな構成)
どちらにも未収録だった
You are love(復活の日)、スローなブギにしてくれ、
守ってあげたい(ねらわれた学園)松任谷由実版が収録
デラックス版最大の目玉
DISC 2のサウンドトラック集
ちと偏り気味な構成とは思いますけど
特出すべき部分は
里見八犬伝OP使用の
八剣士のテーマ/ジョンオバニオンが約30年ぶりにCD化
作品単独のサントラの復刻は無いって事を示唆しているのか?
個々の完全BGM集発売希望するところです。(特に里見八犬伝)