ハンガリーのかわいい刺しゅう
カロチャ刺繍・マチョー刺繍の配色が好きなので、
表紙の図案が欲しくて購入。
見開きで図案全部を載せてくれたのは良いけれど、
中心をずらすとか、左右対称なので表紙の状態で
部分掲載してくれたらトレースできたのに…残念。
本のノド部分に図案の中央部分が隠れていて、
中央部分にしかない花なので、ページが外れそう
になるまで本を開かないと、トレースできない。
こんなかわいい作品集を壊すなんて、私には無理。
縮尺の違う表紙をトレースしないといけないので、
星1つマイナス。
Romanian Point Lace
ブレードの編み方(えびコード編みだと思います)から
図案に縫い付けて、ステッチを編みつけて完成させるまで、
イラストと写真で丁寧に解説されています。
初めてルーマニアンレースを編む方むけかもしれませんが
小物から大作まで、参考作品の写真がとてもきれいですので
ニードルポイントレースやメッシュワーク、クロッシェが
好きな方も充分楽しめると思います。
Romanian-English/English-Romanian Practical Dictionary
良いところは
・出版年が新しい
・ルーマニア語句側のすべての単語に発音記号とアクセントの位置が書いてある。
ルーマニア語関係の書籍自体が少ないので、これがあるだけありがたい。
初学者にはこれで十分。ルーマニア語を学ぶ方は既に仏語、西語、伊語
のどれがの知識がある場合が多いですから、ルーマニア語⇔ロマンス諸語のいづれか
の方がいい場合もでてきますが。
ルーマニア#203
しっかりと創りこまれたゲームの舞台となる主人公の部屋は
小物の一つ一つが意味有り気な感じがして、全部調べてみたくなっちゃいます。
エンディングもマルチで遊び方で主人公の人生が変わっていくのも良い。
でも狭い世界で同じようなことを繰り返すだけなので、すぐに飽きがくるかも。
独特な主人公と世界観はオリジナリティー溢れ、
ゲームとしては完成した一作です。
食べる。
中村安希さんの本は、「インパラの朝」で、その感受性にこころの洗濯と、哲学的思考で独り言ちを繰り返し、自問自答に彷徨い続ける女性の姿に感涙したこと、その鮮烈な印象がまだ記憶に残っています。
本書では、”食べる”を基軸にしていますが、決して食べ歩きのような、また、食の薀蓄でもありません。
幾多の旅路のなかで、物欲を捨てたところに見出した、動物的本能に近い”食べる”であると思います。
その地で、その時々で感じ取るもの、雰囲気や触れ合う人々との交流や出来事や、また匂いやその思い出などによって、誘導され、自分の意志で受け入れた印象に残る”食べる”意識をエッセイとして書き綴っています。
起承転結で書き綴るのではなく、いきなり展開するその時点におかれている出来事から始まります。
また、頑固一徹な中村安希さんの独り言ちは孤独さを感じるんですが、それをずいぶん楽しんでいるように感じ、現地で触れ合う交流の中でも、しっかりとしたポリシーを持って接しているように思います。
”食べる”をテーマにして、旅することの楽しさ、家でじっとテレビなどを見ているよりは、旅を通して、体感することの有意義さを力説しています。