二十歳のころ〈1〉1937‐1958―立花ゼミ『調べて書く』共同製作 (新潮文庫)
30歳を目前にしてこの本を手に取った。年齢なんて関係ない、と思いたい一方で、人生にはタイミングや限りがある、という感も否めなくなってくる年頃。「二十歳」に戻ることはできなくても、何かヒントが欲しい。---読後の印象は「この人のここが」ではなかった。登場する人々ひとりひとりが私に見えない生きる力を与えてくれた。前向きに生きること、努力することの素晴らしさを教えてくれた。とても感謝している。
ただ、立花隆もことわっていることだが、有名無名、老若男女、といいながらも、人選に偏りがある感も否めない。『東大生の興味』と『それに快く応える取材対象』があってはじめて成立するインタビューなのだから、これは当然のことであり仕方のないことかも知れない。また有名人に関し!!てはある程度読み手と書き手に共通の認識があるのだから相互理解がしやすい。有名人の存在そのものが媒体になっている、という感覚を初めて覚えた。新聞雑誌にさりげなく載っているインタビュー記事が(良い悪い、真偽のほどは別として)いかに洗練されているか、しかしステレオタイプになりがちなものかいうことも改めて実感した。本をつくるということ、伝えるということについて考えるうえでも興味深い本だと思う。
この本では人物が生年月日順に並んでいる。順を追って読んでいくと、時代背景もだんだん移り変わっていっておもしろかった。50音順に並んでいなくて本当によかった。
二十歳のころ〈2〉1960‐2001―立花ゼミ『調べて書く』共同製作 (新潮文庫)
この本に出てくるような人たちはやはり二十歳のときにはそれなりのことをしている。そして社会に対して価値あるものを提供している。だからこそその立場に立っている。
ある意味二十歳で人生は決まってしまうのかもしれない。
現代はすこし遅れているような気もするが。
米長邦夫さんが言っていたように二十歳を越えたら自分から何が発信できるようになるのかを考えなければならないという言葉が胸に沁みた。
私はいままで社会から与えられてばかりで与えることが出来ていないことに気付いた。
私は社会に対して何ができるのか?
好きでもない仕事に時間を切り売りするすることが出来ることなのか?
早急に答えを出す必要があることに気付いた。
蛍星(初回生産限定盤)(DVD付)
クライマーズハイをみてこの曲を知りました。はじめ聞いたとき妙な音階だなと思いましたが、何回も聞くうちにはまりました。元ちとせの一つの到達点だと思います。すべてを包み込みメッセージを発信する、見えないものが伝わる、確かに失ったものが帰ってきてくれるような気がしました。圧倒的なボーカルはありませんが、元ちとせの力量が無ければこの歌の広い世界は実現できなかったような気がします。失った誰かが戻ってきてくれるようです。
蛍星
「蛍星」のCDが入手したかったので歌は満足していますが、特典DVDが「蛍星」の映像でないことに、入荷するまで、うっかり気がつきませんでした。明記されている情報の私の確認不足ですし、好きな曲の映像でもあるので大きな不満はないのですが、ちょっと残念でした。以上
二十歳のころ
1stは正直ジャケ買い(カワイイけど内容はいまひとつ)だったのですが、このアルバムは駄曲一切なし。2ndから軸はぶれないで深化した印象です。
でもこんな「20歳のころ」はずいぶん大人だなぁ