ジャストブリード
隠れた名作とはまさにこれのことですね。
小学生だった当時夢中になってプレイしていましたが、大人になって再びプレイした今でもその良さは変わりませんでした。
決して懐古ではなく、そういえばこのソフトやったことあるなぁと忘れきっていた頃に新鮮な気持ちでプレイして十分に楽しめました。
シナリオ・キャラクター・ゲームバランス・音楽・システム・ゲーム性、どれをとっても文句なしです。
やり終えてから、こうして欲しかったという要望が全く出てこなかった珍しいゲームです。
[ストーリー・キャラ]
王女様がさらわれ救出しにいくという王道シナリオですが、その途中で同じ境遇の仲間と出会ったりトラブルがあったりとイベントが充実しています。
そこにいるキャラクター達もみな個性的かつ憎めない魅力的なキャラばかりです。
ちなみに主人公はしゃべらないタイプのRPGです。
[ゲームシステム]
上に書いたとおり、全般的に優れたゲームだと思うのですがその中でも他のシミュレーションRPGと比較して特に優れているのはゲームシステム。
幅広い攻撃のバリエーションと、徹底されたテンポの良さは他のものと比べると歴然でした。
交戦中に画面が切り替わりません。すべてマップ上で処理されます。
剣や槍などの攻撃では単純なアクションだけですが、弓矢やブーメランなどではちゃんと軌道上に矢やブーメランが動き、
魔法にいたっては全部違うアニメーションがマップ上に出ます。大きな範囲魔法を使った時などは圧巻です。
新しい武器や魔法を取得するたびそのアニメーションを見るのが楽しみでもありました。
これによりテンポの良さとビジュアル的な楽しみ双方を兼ね備えているように思いました。
さらに敵の行動を早送りできます。説明不要でしょう。テンポが良くなります。
さらにさらに、部隊単位でオート操作にすることも出来ます。移動のみの操作の時はこれが非常に便利です。
射程が広いです。弓矢やブーメランの射程は最大で7。一方方向すべての敵にダメージを与えるボウガンもあります。
回復魔法は画面内であればどこでも届きます(さすがに薬草は届きませんが)。
射程が広いゆえに何もしないまま行動を終えるキャラが少なくなるのが◎。
魔法の攻撃範囲に関して言えば、魔法が強くなるに連れ範囲がみるみる広がり、しまいには画面内全てが攻撃範囲になる魔法なんてのもあります。
また画面内の敵に対しビリヤードのように何度も反射して当たった敵に当たった回数分のダメージを与える技もあるなどバリエーションに富んでいます。
このように範囲魔法の攻撃範囲がかなり広いので、効率重視で上手く敵を誘導して大量の敵を範囲魔法で攻め、
生き残った敵を他のキャラで掃除するというような戦略をとって楽しんだり、また逆に敵側の範囲魔法に警戒してキャラを散らすなどの工夫が必要だったりもします。
経験値は部隊(1部隊6人)ごとに個別に割り当てられ、同じチーム内で誰がダメージを与えてもチーム全員の経験値になります。
これにより、回復役が経験値ほしさに攻撃したりする必要もなく個々のチーム内の役割に集中することが出来ます。
エニックスなだけあってコマンドウインドウはドラクエ式で見やすいです。
町の様子なんかもドラクエのようなイメージと言っておいて間違いないでしょう。