everywhere
とにかく上品な1枚。
前作とは違いシンプルなサウンドでまとめられている。
今のJ-POPになれている人には物足りないかも知れない
薄味で上品に仕上げられているこの作品には濃口のサウンドはいらない・・・
アメリカやヨーロッパの朝のようなイメージがする
シングル曲も3曲収録「最短距離で」はシングルと違うVersionで収録されている。
特に「雨が降る度に」はものすごく良い。
心が安らぐ
beauty and harmony
このソロアルバムのころは、なんとなくドリカムに限界を感じていました。こう言っては申し訳ないのですが、中村色が強いのと、相変わらずの打ち込みリズムに不満だったからです。そんな時出たのがこのアルバム。全曲美和さんの曲で、バックはハービー メイソン(D)、チャック レイニー(B)、デヴィッド T ウオーカー(G)など、生唾ものの豪華さ。超期待して聴いたところ、良い!やはり彼女の声には生リズムのほうが合う、という持論を強くしました。また、ドリカムとは違った、彼女本来ののびのびとした、名曲ばかり。特に「冷たくしないで」と「バイバイ」がお気に入りです。ソロ2弾がもうじき出るみたいで、心待ちしてます。
本のある生活 ―本活のすすめ
書店にも出版社にも大変な現状があることは、この本全体から読み取れます。けれど、著者と対談者の本にかける情熱を通して「本に未来はある」という確信を得られる本です。「一箱古本市」「ブッククロッシング」という本を使った「遊び?」の存在も、本好きの人間には愉快な情報です。著者の紹介の仕方が上手なのか、もともと対談者がそうなのか、対談者がとても魅力的でした。「また本と遊ぼう」という気持ちにさせられる一冊です。
サル [DVD]
多額の報酬に浮かれ、意気揚々と病院に乗り込む5人の青年。
都市伝説的な題材に惹かれたのですが、それだけにとても惜しいと思える作品でした。
密閉された空間で募る不信感、人間の弱さ、恐さを描ききれば、もっと面白くなったと思います。
野生動物への2つの視点 “虫の目”と“鳥の目” (ちくまプリマー新書)
「自然保護」を、人間と自然、どちらを中心にして考えるべきか。この問いに対して、自然に固有の価値を認めるからこそ保護するのだ、という考え方がある。人里離れた森林や希少動物など、それ自体に価値を認めないと残せない自然も存在しているから、私はこの着想は否定されるべきではないと思う。かといって、人間の視点を全く入れないことには、「自然保護」は進まない。どの地域や動物を特に保護するのか、を決めるのは人間だからだ。
では、自然をとらえるとき、人間はどのような着眼点を持つべきだろう。それを考える時に、本書はたくさんのヒントを与えてくれる。例えば、「自然を守れ!」と言うとき、その人はどこに住んでいるのだろう?都市に住んでいるか、それとも農村地か。その違いだけでも、「自然を守る」の意味合いは違ってくる。都市部に住む者が特に守って欲しい、うつくしい生き物だけを保護した場合、実際に現地に住んでいる者が迷惑を被ることがありうる。特定の生き物だけに着目しても、生物界全体の様子は見えてこない。生態系全体に目を向けたとき、「保護」から、自然破壊に対してより有効性を持つ「保全」への橋渡しをしてくれるものが見えてくる。それは、ある生物と別の生物の関係性だ。ひとつの生き物が絶滅するということは、彼らをとりまいていた無数の関係性も消滅し、その先にいる別の生物の生活を脅かすということだ。
そのような関係性を認識するために、私たちは何が出来るか?本書はある行動を提案する。それは、著者のような専門家にしかできない特殊なことではなく、日々の暮らしのなかで私たちでも実践できる。「自然保全」がこ難しく感じても、これならできるかも、と思わせる。それを通して、自然に対する自分なりの視点を養うことができたらな、と思う。生き物の好き嫌いを越え、その向こう側の着眼点を持つことができるようになる一冊。(by ちゅら@<おとなの社会科>)