Attack of the Grey Lantern: Collector's Edition
当時の流行に乗っ取った、ダンサブルでチャラチャラした感じのアルバムだと思われがち(実際そういう面もあるんだけど)であるが、実はその完成度はSIXに劣らない。シングルだけだと分かりずらいが、実際マンサンというバンドは過去の偉大なアーティスト達の影響を随所に感じさせる(そして完璧に消化している)。Brian EnoのBaby's On Fireや、ParliamentのTogetherといった楽曲をネット上か何かで聴いてみるとこの作品をもっと楽しめるかも。
そして、このデラックス盤にはあと二枚ディスクがついてくる。過去のB面曲やライヴからかき集めた音源がほとんどだが、その中でも目玉は既出曲のアコースティックヴァージョンだろう。いずれも素晴らしいアレンジで、個人的にはDark Mavisがかなり好きだ。
コレクター向けなのでいきなり聴き始めには勧められないが、このバンドの音楽性にピンときた人はまず買って後悔はしないはず。
レガシー:ザ・ベスト・オブ・マンサン(DVD付)
知る人ぞ知るバンド。 あまり認知度は高くないが、短いながらも非常に優れたアルバムを残した。 まさに文字通り遺産的なベスト盤。 kleptomaniaが最後のファンサービスになったけど、未だにファンは待ち望んでいる。 ポールの歌が、チャドのギターが帰ってくるのを。 アルバムではsixが名盤中の名盤だ。 病的なまでの毒気、瘴気を孕んでおり、狂気染みた転調によりラジカルなドラマが展開される。 タイトル通りsicks(six)、病的なロックミュージックだ。