Computational Approaches for Aerospace Design: The Pursuit of Excellence
コンピュータの発達によって近年現実味を帯びてきた最適設計に関する概論書。最適化といっても様様な手法が存在し、新たに学習を始めるものにとっては、何処から手をつけてよいものか途方に暮れるが、本書は様様なアプローチの長所短所を指摘し、適切な出発点を教えてくれる。その代わり、最適化のプロセスにおいて、およそ直面するであろう問題に対して、現在知られている対処法を広く網羅しているため、その各々に対してはあまり詳しい説明を期待できない。やはり巻末の参考文献が物を言う。
本書は最適化手法のみならず、計算を効率化するためのRadial Basis Function, Support Vector Machines と言った代替モデル構築や実験計画法にみられるような代替モデル構築のための効果的なサンプル点の設定方法、代替モデルと最適化プログラムの組み合わせ方(代替モデルのマネジメント、Multidisciplinary Optimization)や不確定要素の取り扱いなど、以前はばらばらに調べなければならなかったことが一冊の中で効率よくまとめられている。皮肉にも非効率だった最適設計の学習がこの本でかなり効率化すると思う。
テイキング・オフ(生産限定紙ジャケット仕様)
david fosterファンなら一曲目のアカペラコーラスでイチコロ。エアプレイのストランデットを彷彿させる名曲だ。名曲といえば二曲目はクラブネタの傑作だ。しかも12インチバージョンが追加収録されてるぞ!これはレアだ。そして最後のcandyはこれまた近年のクラブネタ再評価名曲だ。全体を貫く心地よいグルーヴ感は何なんだ!もう、これは買いの一枚。毎日聴きっぱなし。
ロイ・キーン 魂のフットボールライフ
ロイ・キーンはの最近の写真で、ナニが一番、印象に残っているかというと、アタシの場合は、2002日韓W杯の直前合宿から強制送還された後、自宅に帰ったキーノが、ゴールデン・レトリバーと一緒に散歩している写真でした。にらみつけるような目。なにもそんな怖い目をして犬と散歩しなくてもいいのに、と思ったのですが、この本を読んで納得。
キーノの家族はWカップからの強制送還騒動によって家を一歩も出ることができなくなり、愛犬トリッグスは二日間も散歩に連れて行ってもらえてなかったのです。で、キーノが家に帰って、まず何をしたのかといえば、愛犬を散歩に連れていくことでした。
「恥じることは何もなかった。私の生活は今まで通りにまた始まるのだ」(p.31)というのは、いかにもアイリッシュっぽくてよかったのですが、彼は、本当の犬好きだったということも事実らしいのです。そして、愛犬を散歩に連れているところを写真に撮られようが、撮られまいが、それは知ったことではなかったと。
キーノは体が小さく、15歳で高校入学試験のような試験に落ち、同時にプロにもなれずに「気の遠くななるような無気力の日々をあともなくさまよった」(p.47)のですが、そのんな日々でもかかさなかったのが愛犬との散歩だそうです。
「私が一番魅力的に感じた犬の習性は、飼い主がマンチェスター・ユナイテッドのキャプテンだろうが、勉強ができなくてプロフットボーラーになりたい一心の失業中の16歳であろうが、彼らには知ったことではないということだ」(p.47)
とキーノは語るのですが、まさに「周りにのヤツらには知ったことではない」ということが、彼の矜持でしょうし、それこそが、彼をプロフットボーラーとして生かしていることなのだろう。
「私はひたすらサインし続けた。失業保険の書類にサインするよりずっとましだった」(p.111)
などの彼の言葉は真実だ。ぜひ。
Live at the 02 [DVD] [Import]
やたら観客にシングアロングを求めるところや、プロダクションのもっさり加減が気になるものの、1stと2ndを網羅したセットリストで歌声は完璧。前年のバンド崩壊状態のときと比べると目も死んでないし、本当に生き生きとライブを楽しんでいる様子。try againやhamburg songの前には苦しい時期にどれだけ曲に救われたか、というスピーチもあって感動的です。CCTVの映像や舞台に上がる直前の様子もextraでついていて、やっぱりサービス過剰なところがkeaneらしさなのかも。