TOGISM 2001
手垢がついた「癒し」という言葉はあまり使いたくないけれども
このCDは いやみのない 聞きやすさと
耳なじみの良いメロディ、そして普通過ぎない雅楽的スパイスが
付け加わって、本当に何度も聞きたくなる素敵なCDだと思います。
毎日のわずらわしさで いらいらしたときなど、
これを聞くと ほっとします。
個人的には、「くじらたちのうた」が一番好きです。
奇蹟が起きたパワースポット
最近よくパワースポットということをニュースや雑誌などで見かけていましたが、遠くて行けないことやどこか信じがたい迷信のようなものととらえていました。本が届いてとても驚いたのは本を見て手にとったとたんに背筋がびくびくしてぞくぞくして本をひらいて孫さんの写真などを見てまた身体がぶるっとなってなんだこの本はと叫びました。しばらく読んでいくと今私が怪我をしていて体調を崩しているからのように感じ、とにかく買い物へ行くにも仕事にもどこにも持ち歩きました。なかなかページを開くこともできず唐招提寺の写真のページを開いて胸に置いて寝たこともありました。なにか胸がすっきりするというか体調がよくなっていく感じがとてもしました。高山寺の雨ざらしになっている観音像のところがとても好きです。P.154の山川さんが自然に対して話かけるところも今までの自分と真反対で感動しました。お寺と神社に対する今までの概念も逆転しました。パワースポットと言われている場所がなにかの法則で理にかなっている測定できるということや、理系的な側面からと、文系的歴史的側面からの両方からの探求によって今までのパワースポットに対する気持ちや固定概念が変化して崩れさりました。理系からの探求は私のような超能力を持たないただの凡人にも平等にエネルギーやパワーが受け取れるように感じてきました。山川さんと森田さんの対談は驚きの連続で楽しくて自然に笑いがあふれわくくして笑顔になりました。悪魔とパワスポのところを読んで涙がでました。ありのままそのままで生きていく勇気がわきでました。神のふところの大きさに感動し神のことがとても好きになりました
古寺巡礼 (岩波文庫)
該博な知識に圧倒されてつい忘れてしまいがちになるが、これは和辻の20代の終わりに書き留められた印象記である。それを踏まえつつ読み進めていくと、確かにその筆の運びは若い。
それが、著者自身が「改版序」において自覚的に書いているような「情熱」であったり、「自由な想像力の飛翔」であったりすることは間違いない。しかし、それだけではない。
これだけ仏教美術に触れ、繊細な直感を自在に羽ばたかせながら、和辻がここでスルーしているもの。それは「死」である。
古都古寺を巡り、その成立の源にまで遡りながら、この本には死の影が極めて希薄である。その意味で、これは美術史・文化史の書でありつつも宗教の書とは為り得ていない。
だが、こうして奈良の地を巡ることができるほどには健康であったと思しき若き日の和辻であれば、それは当然の成り行きであったのかも知れぬ。ここで既に見ることのできる鋭い直感や自由な想像力をもって、和辻の生涯の思索はどこへ向かっていったのか。二体の観音像についての印象をもって閉じられる記述を読みつつ、評者はそのような方向への関心を抱くに至った。
蒼き海の道
唐招提寺の遥かなる歴史を思い起こさせるようなメロディー。 その番組のテーマ曲なので、シングルカットされた意味は大きいですね。 「TOGISM2001」にも収められていますが、2曲目「異郷の風」の音色はこちらの方が魅力的な感じがします。 曲の歴史背景に見事に合うような素晴らしさ、力強さを秘めた作品です。 <トキズム>